クリスチャンにはごめんなさいだが二次創作した①
- カテゴリ:日記
- 2025/11/07 20:59:51
BC870年頃、中東の北イスラエルという国に、とても勇敢で好奇心豊かな
でもニヒルなところのあるエリヤという預言者と真面目過ぎるところがあるが
誠実で実直なエリシャという弟子がいました。
エリヤとエリシャは年の離れた兄弟または親子のような関係でした。
エリシャはちょっとハラハラさせられるが知恵の良く回る豪胆なエリヤを
心から慕っていました。
そして二人はその頃、異国のバアル神に心奪われたアハブ王による弾圧から
逃れるためサマリヤを去ってヨルダン東岸のケリテ川のほとりに身を隠して
いました。
王国は、エリヤたちが身を隠している間、一滴も雨が降らず、飢饉に襲われて
いました。
それは備えるべきときに備えもしない、真の知恵者を疎んじおべっか使いを
重用した愚かな王のせいでした。
エリシャは逃亡生活の中で、エリヤがただ逃げているだけの卑怯者ではない事を
よく知っていました。
エリヤは洞窟に隠れるような生活の中でも、星を観測したり草花を調べたり
エリシャにさえどこに行くのか告げもせず昼間ふらっと出かけては、なにやら
不思議な実験を行っていたのでした。
そしていつものようにふらっとどこかに出かけたある日の夕刻、エリヤが
真っ黒に煤けて目だけキラキラと輝かせてエリシャの元に帰って来ました。
「エリヤ、あなたは今までどこに?」
エリシャが尋ねるとエリヤは意味あり気な笑顔でエリシャを見つめ
「面白いことが起きるぞ」とエリシャの肩を掴み揺さぶりました。
「さあ、王国へ戻るぞ」
























