美術展『あいち2025』
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2025/11/03 10:05:02
愛知県美術館へ
『あいち2025 現代美術展』を観に行きました。
『あいち』(旧あいちトリエンナーレ)は
3年ごとに開催されている国際芸術祭です。
私は9年前に初めて訪れ
今回が二度目。
前回は泊りがけで
複数の会場を渡り歩き
パフォーミングアーツも観劇したけれど
今回は時間の都合で
メイン会場の美術展のみの鑑賞です。
10Fの美術館入口から少し進むと
なにやら色鮮やかな物体が。
インドネシア出身のムルヤナさんの作品
『海流と開花のあいだ』です。
余り毛糸で編まれた
サンゴや魚や海藻などが
立体的に広がるインスタレーション。
近づいて見ると
一つ一つのモチーフが
丁寧に編まれていて
すごーー と驚嘆しました。
柔らかな毛糸の質感が
海の生き物のぬくもりを感じさせ
カラフルな糸の組み合わせが
海中のゆらめきを表現していて
とても幻想的。
廃材を使いながら
生命力あふれる世界と
汚染され滅びた世界とを
同時に作り出していているところに
強いメッセージを感じました。
フロアをまたいで展示されており
会場で一番の映えスポットになっているので
多くの方が写真を撮っていました。
そのほかの展示作品の中には
戦争や環境破壊といった
深刻な問題を提示するものもあれば
そこからの再生や希望や共生を
感じさせるイメージも併存していて
どちらか一方に偏よらない表現が印象的でした。
今回の芸術祭のテーマは
『灰と薔薇のあいまに』。
”終わり/始まり”と
”破壊/創造”の
「あいまの時間」を感じさせ
多くの「考えさせられる」仕掛けを
堪能した展覧会でした。

























いろいろと考えさせられる現代美術の感覚、大好きです!
「終わりがあるから始まりがある」、最近はとっても身近な言葉です
(タロットの死神とか、占星術の冥王星とか・・・笑)
滅びそうになっても、ちゃんと再生する力や知恵を
人間が持っていると信じたいですね。
現代美術は知性と感性を刺激させられますね~
『ルイーズ・ブルジョワ展』、ホームページを覗いてみたけれど
なかなか尖っている感じでおもしろそう~
正月休みに行ってみようかしら。
僕はルイーズ・ブルジョワ展に行きたいと思いつつ、とうとう行けませんでした。この美術展の副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」もなかなか。六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェでも見に行こうかな。