Nicotto Town



1日10分のごほうび

赤川次郎さんを筆頭に、いろいろな方の短編アンソロジー。

軽く読めそうだったので、手に取ってみました。
今まで縁のなかった小説家の短編を読むのは、次の本選びの参考にもなりそう。

どれも楽しく読んだけど、中でも。
中島京子さんの「妻が椎茸だったころ」
角田光代さんの「旅する本」
森浩美さんの「最後のお便り」
が印象に残った。

「妻が椎茸だったころ」
奥さんに先立たれて、なかなか予約のとれない料理教室へかわりに出席する事に。
ちらし寿司をつくるために、甘く煮た椎茸を持参するよう言われて。
料理しない人が、椎茸を煮ていくシーンが面白い。
その後、孫に「ちらし寿司はおじいちゃんのが1番美味しい」って言わせるまでになるのがすごい。

「旅する本」
金策のために古本屋に本を持っていくと。
「ホントにこれ売ってしまうのか」と訊かれながらも売ってしまう。
海外で偶然手に取った本がまさにその本だった!
そんな偶然ってある?

「最後のお便り」
担当のラジオ番組が終了することになった。
入院している母親には、消灯時間後の放送だったので番組を録音して渡していたが。。
これは辛い話でした…

1日10分アンソロジー、今回は「ごほうび」だったけど、ほかにときめき、ぜいたく、しあわせとあるので、また機会あれば読んでみようと思います。

#日記広場:小説/詩




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