甲子園とボクシング
- カテゴリ:コーデ広場
- 2025/08/11 11:53:16
正直に言えば ボクシングも甲子園も私の興味の範疇外
昔は 夏になれば ご近所を歩くと どの家からも甲子園の中継の音が流れてきて・・ もはや甲子園中継放送のかけらを聞いただけでも条件反射のごとく暑さが連想されるようになったくらいだ。
まあ 甲子園中継アナウンサーが プロ野球の中継と違って、
選手一人一人の健闘をたたえ、勝敗という結果よりも 試合全体のさらに言えば 高校野球に係わる人・関心を寄せる人すべての思いとプロセスを大切にする中継をしていたから
その「アナウンサーの表現」そのものから、
「中継や取材の際の心遣い・心構え」「心のこもった表現方法」
「スポーツクラブの在り方」等々について学ばせてもらったのは確かなんだが。
昔は クーラーがなかった時代だから、小売店とか家内工業の作業場とかは 夏は 開け放しの中で 高校野球のラジオ中継をかけながら仕事をしてらしたから
否応なしに 道を歩いている間中 野球の実況を聞くことになったわけです。
しかも 私は お小遣いはすべて書籍代にするため どこに行くにも 片道30分~45分かけて歩いてましたから
はっきり言って電車一駅分くらいは 当たり前に歩いて 図書館等に通ってましたので、それも毎日w
その往復1時間~1時間半くらいは 毎日 中継を聞かされていたようなもんだ。
(私は道を歩くときは 目と耳を駆使して いろいろ観察してましたから、その対象が自然物となるか「放送」になるかはその時次第)
◇
クーラーが普及してからは 夏場は皆さん閉め切って家屋にこもるようになったので、通りを歩いていても静かなものだ。
必然的に 高校野球の中継とも遠くなった
それでも スポーツ紙全盛時代は、通勤通学列車の中でおっさんどもの広げるスポーツ紙から 一通りのスポーツ関連ニュースは時々刻々と知ることができた。
がいつしか 車内は スマホ片手の人ばかり
スーツケースにぶつかりそうな日々
不良外人とその子らの素行の悪さと金切り声にうんざりの日々
もはや 列車にのることは 移動のための苦行となり
車内から 「世間の話題」を拾うことがむつかしくなった。
(ファッションの流行もなくなったよねー
コロナ前は まだ地域により 髪型や髪の染色度合いが違うなあという地域的特色などを見ることができたがw
今や 一番変化の激しかった関西人の頭も地味で無個性w
ヘアサロンの店長(と言っても若い兄ちゃん)が 今や SNSを通じて人をいかに集めるかの時代になって まじめに腕を磨く子 ヘアデザインを考える子がいなくなったとぼやくのも なるほどー と思えるレベルで街中のヘアファッションが廃れた気がする。
(まあ消費者サイドから言えば 無駄な支出に気を使う必要がなくなり気楽と言えば気楽なんだけどw)
◇
なので 最近はプラットフォームのニュース欄で 形式的に
スポーツ欄の目次を見ても 興味なく本文スルーする日々でしたが・・
広陵高校野球部の話題だけは・・「はて? 明徳の甲子園辞退って相当前では・・(検索したら2005年らしい)」などと思っているうちに、1回戦を終えてから 2回戦前に出場辞退
学園の寮の爆破予告まで入ったから 云々
???
そこで 一通りの記事を読んで・・
えっ? 第一試合で 熱中症で倒れた生徒が続出?
そっちの方が問題じゃん・・
発端は 寮内でカップラーメンを食った生徒を 4人の選手が暴力的に「指導?制裁? といっても5年前なら問題にならないレベル」したことらしい・・・
それが 誹謗中傷脅迫にまで発展って 夏の暑さで頭いかれてんの? それやった人達って まっとうな日本人なの? 日本語を使って騒ぎたいだけの連中なの??
頭の中は??? でため息で、
思わず 「たいへんですね」
もはや 全寮制で スポーツ選手を育てて校名を上げる経営戦略は 無理なんじゃね? と思った。
通学生徒ばかりでも 「試合に勝つための運動部」経営はむつかしいのに、全寮制ならば もっと無理っしょ と。
『なんでも辞退』だったら 『萎縮』か『隠ぺい』か『不当なバッシングで追い込まれる』のリスクが増えるだけだもの
・「昔の美学」と言ったら変だけど、昭和40年代までのNHKのラジオ中継アナウンサーのような 「暖かい心で見守る高校野球」の時代でなくなって久しいのに
「PL学園」の時代を境に 高校野球報道のありようが 完全にかわったと私は感じている。
巨人一強時代がおわり ネタ詰まりのスポーツ紙・民放各社が 「高校野球部」を 金稼ぎ記事のネタ扱いしだしてから
庶民も多くの親たちも 「運動部員」を 親のエゴを満たす対象・娯楽の対象としてしか 扱わなくなり、「学校教育の一環としての 体育活動・クラブ活動の一つとしての運動部」とはみなさなくなって 約半世紀
それが 今年の「広陵高校への脅迫と辞退」につながったのではなかろうか・・・
◇
興味深かったのが↓の記事
「広陵はなぜ辞退しない?」「夏の甲子園はもう限界」開幕早々、批判が“Xトレンド入り”の高校野球…“ネットのおもちゃ”となった必然 | スポーツ | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/896410?page=5
2025/08/07 16:55
・熱中症も含めた今年の高校野球開催問題についての概略だけでなく、なぜ甲子園球場からはなられないか を具体的に指摘していた点。
『主催の日本高野連と朝日新聞社は、阪神電鉄が所有する甲子園球場の使用料支払いが無料。中継局のNHKとABCからも放映料を得ていないなど、大幅な利益を得るような商業利用が避けられてきました』
その一方で、『自治体や出場校への経済効果は抜群』
と具体的に解説され、なるほどねと、
さらに、
『もしドーム球場などに移転したら球場使用料などのバランスが崩れ』観戦料金の『値上げの可能性もあり』
つまり、大衆の娯楽ではなくなってしまう高校野球
それでなくても 大衆の娯楽の個別化で濡れ手に粟商売がむつかしくなっている昨今、関連業界(メディア)にとっては大損でしょうなぁ
『さらにそれ以外の経済効果も、重要なポイントの1つ。各出場校の経費は地域や勝ち進み方によるものの、1000万円から1億円以上とも言われています。同時に出場校の所在自治体は特に盛り上がり、地元経済への貢献も高い』
つまり 大衆の関心が「高校野球」から離れたら、
「地方」の方々が大損するわけだ。
しかし、実態はどうであれ、立場的には「高校野球とは、学校教育活動の一部、部活」に過ぎないわけです。
それこそ 各種競技のインターハイと一緒です!
しかも 夏の甲子園、二部制にしても 熱帯夜が当たり前の近畿では 熱中症対策にならないでしょう。
今年の第一試合で 倒れた選手たち、東北とか島根とか
暑さ耐性のなさそうな そして 甲子園までの移動負担の大きそうな地域の生徒たちですよね。
いくら 今年は日本全国高温化と言っても、近畿は 昨年までの直近10年以外は「亜熱帯気候」と言われてはや40年ですもん!
(字数の関係で コメ欄へ)
x10年の全国的に 高温・荒れた天候が続けば
〇10年も ~ 続けば
xプロ野球の人員供給源
〇 人員供給減少
(ちなみに 相当古い記憶なので 作品の作者がギャリコ以外の人だったらごめんなさい
たぶん 絶版になっている作品だと思う)
・そのボクシング興行を記事にする記者もまた、そういう視点で 記事を書いていたわけだが
なので 試合・練習中の事故に関しても 冷製に問題提起がなされて 今につながっているように思うのだが・・
・根性論で選手を叱咤するだけ
メディアは 熱狂をあおって荒稼ぎするための売文記者の独壇場
それでは 日本の スポーツは ちっとも成長も発展もしないわけだと
甲子園問題とあわせて 痛感しました。
論外になりますよね、移動経費問題を抜きにしても。
おまけに 集中豪雨などを考えると 長距離移動そのもののリスクが高くなっている現在
夏の野球大会って本当に必要なの? それが学校教育の一環として企画するにふさわしいことなの?
と改めて問いたい
まあ 10年の全国的に 高温・荒れた天候が続けば 野球活動そのものを嫌う子ども・若者が育って
自然淘汰的に 野球部が廃れそうな気もしますが
◇
ボクシングで 1興行で二人の選手が死亡
プロボクシング 試合後意識不明の浦川大将選手死去 事故相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250810/k10014890261000.html
2025年8月10日 10時53分
上記のNHKニュースはあっさりしているが、昨日 死者の発生を知った別記事では 「急性硬膜結手」ってなに?
「最近 攻撃力が劇的にまし それに選手が対応できていない」というコメントはなにと 疑問が渦巻いた
(その記事のアドレスは見失った)
でその時に検索したら「攻撃力が劇的にました」の意味は分からなかったけど
海外と比較した日本のボクシングスタイル
http://bellicoseboxing.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
2017/06/03
というサイトを見つけなるほどー と思った
まず 日本のボクシングの構え:これって 「あしたのジョー」のマンガ絵を彷彿とさせるスタイルだなぁ
アメリカのボクシングの構え:アメリカ映画でよく見るやつね
というのが 第一の感想
で その後の記事を読んでいっての印象
日本って ボクシング= 相手をぶったたく&根性論
諸外国:勝つために 科学的・組織的に 構成した論理の実践
ではなかろうかと
かつて アメリカのスポーツ記者だったボール・ギャリコが 小説家に転じたときに
アメリカにおけるボクシング興行(全国的大会)の一つに、不良少年などの更生教育の一環として
貧しくて教育を受けられない青少年にボクシングを教えて、そこで 規律と自己統制と達成感を学ばせて
まっとうな社会人とするという趣旨で展開された福祉的教育活動を 作品に取り上げていた
高校野球を甲子園球場以外の場所で開催することになれば
経費が高騰
必然的に 出場高校の登録料を上げたり 高校野球部員の(保護者)負担が増えたり、観戦料が高くなれば応援団もおくりこめなくなり・・
チームメンバー数の多い野球部は ブラバン同様に、
部活としてなりたたなくなる可能性も出てくるでしょう
それは プロ野球の人員供給源にもつながりますね。
・実際 中学・高校のブラスバンドなどでは、全国大会どことか 地方大会参加経費が高いからと 部員が活動をあきらめるというケースが珍しくないですから
◇
というわけで 甲子園問題の解決策は、私学を筆頭とする 各高校が、
「高校野球部で校名を売って 金を稼ぐ」商法から遠ざかることから 始まると思う
そして 高校野球部で名を売るリスクと経営的永続性に関しては
PL学園(野球部廃止予定) に続き、今回の 広陵高校 第2試合以後を辞退 問題からも
明らかなのではなかろうか。