Nicotto Town



花火大会の思い出


ズバリ花火の思い出と言うわけではないのですが、花火大会にまつわる強烈な思い出があります。


子どもの頃、家族でその当時住んでいた市主催の小さな花火大会にでかけた時のこと。
花火の打ち上げの途中で急な大雨に見舞われ、花火は中断され、私の家族は近くの喫茶店に雨宿りのために入りました。

店内は同じように雨宿りに来た客でごった返していて、それでもどうにか家族で座れるテーブルを見つけて座ることが出来ました。
ウエイトレスさんが水とメニューを持ってきてくれて、何を注文しようかと考えていた時、濡れた体を拭こうとハンカチを探すためにカバンを開けた母が、
「お父さん、財布を忘れた」
と、言ったのです。

家族みんなで『まずい」と言う表情で顔を見合わせ、父が
「早く出よう」と、小さな声で言って、
家族みんなでこっそりとそのお店から出ました。

幸い、雨宿りの客で混んでいたので、気づかれずに出ることが出来ました。

お店を出て、近くの別の建物の軒下に避難して、
「注文する前でよかったね〜」
「ただ食いになるところだった…」
など、と口々に話しだし、
財布を持ってないとわかって、こっそり抜け出すまでのヒヤヒヤした緊張感から解放されて、家族で大笑いしました。

その後は、雨が止むのを待って徒歩で家まで帰りました。


#日記広場:花火大会の思い出

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2025/08/11 00:27
お父さんは財布を持ってなかったんですね。(^_^;



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