Nicotto Town



一期一会

何年振りに走るから、
お気に入りの革ジャン着て、自分もバイクもならし運転。
昔よく走りに行ったツーリングコースに出る。
リスクの高い乗り物だから神経を集中させる。
右手はブレーキとアクセル、
左手はクラッチレバー、
右足はリアブレーキ、
左足はシフトペダル、
腕の力を抜いて、
太ももでタンクを挟み、
眼は情報を集め、
身体で風を感じる。
走ること以外は何も考えない。
山を越え、トンネルくぐり、橋を渡り、
そして、迫りくる絶景の中を相棒に乗って走る。
やっぱりバイクはいいな。

帰りに、雨量が多いと沈んでしまう沈下橋の手前で休憩。
そこにワンボックスの車が来て、
おばあちゃん4人と職員さん3人降りてきた。
沈下橋で記念撮影しようとしていたので、
職員さんに自分が撮りますからと声を掛け、
数枚撮ってカメラを返すと、
お兄ちゃんもバイクと一緒に撮りますよと言われ、
なんか恥ずかしくて、断ったのだけど、
押し切られて撮る事にしたのだが、
だったら、みんなで撮ろうっと、
おばあちゃん達のいる方にバイクを移動させて、
みんなで記念撮影。
目の悪いおばあちゃんがバイクに触りたいというので、
エンジンは熱いので、ここならいいですよと、
タンクをペタペタ触ってくれました。
職員さん、凄くお礼言ってくれて、バイク、カッコいいです。
この先、湖とダムがあり景色いいですよ。
是非、行って下さいと教えてくれたのだが、
その帰りとは言えなかった。(笑)
職員さん、おばあちゃん達、いたく感激してくれたみたいで、
帰りにお互い頭を下げ、車に乗り込む時に、
車イスのおばあちゃんが泣きそうな顔をして、
「一期一会やね。」と言って「さようなら。」をした。

本当にそうですね。


施設で、この話しで盛り上がったのだろうか?
ちょっと照れ臭いけど、
自分と相棒とみんなで撮った写真は思い出になったかな?
おばあちゃん、長生きしてくださいね。

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