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PAMPA -今日の気になる-


知床に携帯基地局と太陽光パネル320枚は必要か

世界遺産の知床に太陽光パネル320枚 観光船事故受け、携帯基地局電源用 火災リスクも (産経ニュース)
https://www.sankei.com/article/20250716-GMSV3BEL5VNOTP4GWRQO22Y734/



携帯キャリア各社は、これまで通信が困難だった僻地や山間部、海上、災害時の通信
確保を目指し、スマートフォンと衛星をつなぐ通信サービスの導入を進めています。

特にKDDIは「au Starlink Direct」を2025年4月10日より提供しており、他社より先行
しています。現在はau以外の回線利用者でも利用が可能です。対応機種もiPhoneや
Androidなど60機種以上で利用可能なため、スマホを買い替えることなく、「au 
Starlink Direct」が利用できる場合があります。

現時点で利用できる機能はテキストメッセージの送受信など限定的ですが、緊急速報
メールが受信できたり、メッセージアプリの機能を利用して現在地の位置情報を送信
できるのは、災害時や何か問題が発生した際に大いに役立つでしょう。何より、今ま
通信困難だった僻地や山間部、海上でも通信手段が確保できるメリットは計り知れ
ません。KDDIは今後、音声通話やデータ送受信にも順次対応を予定しています。

NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルも、2026年中にはスマートフォンと衛星を
つなぐ通信サービスの導入を目指しています。

携帯キャリア各社の衛星通信サービス導入の流れを踏まえると、知床半島各地に携帯
キャリアのアンテナを新たに設置し、その電力確保のために太陽電池を設置する必要
性は低いと思います。

知床半島にはヒグマなど野生動物も多く、半島北部は道路も整備されておらず、冬は
積雪もあるため、アンテナ設置工事やその後の保守管理時の作業員の安全性確保に懸
念もあります。


2022年4月の北海道知床半島沖の観光船沈没事故では、観光船運航会社事務所の通信
アンテナの不備により、観光船は運行会社と無線連絡ができず、さらに衛星電話も故
障していました。また、船長の携帯電話(au)は事故現場付近が通信圏外であったた
め、観光船と運航会社は直接連絡が取れない状況になっていました。

観光船から海上保安庁への救助要請(118番)は、乗客の携帯電話(ドコモ)から発
信されたものでした。


関連記事
au Starlink Direct
https://www.au.com/mobile/service/starlink-direct/

運航会社の無線設備、壊れて観光船と交信できず…別の会社が「救命胴衣着せろ」の声聞き通報 (読売オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220426-OYT1T50264/

知床事故、船長携帯は航路大半圏外 乗客の電話で通報 (日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE302A00Q2A430C2000000/

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