薄い硝子の距離
- カテゴリ:日記
- 2025/07/10 21:09:50
君の言葉は、
 水に溶けきらない薬品のようだった。
 かき混ぜても、沈殿して、
 僕の底を濁らせる。
だから僕は、
 声の層にそっと透明の膜を張る。
 聞こえるふりをして、聞き取らない。
 笑うふりをして、まぶたの裏に帰る。
君の存在は、
 花瓶に刺さった造花に似ていた。
 色はあるのに香りがなく、
 近づいても、
 何も生まれない。
僕は愛さない。
 でも憎まない。
 ただ、
 呼吸を乱さないように、
 硝子のような距離を置いて
 見えない壁を育てていく。
美しさは、
 ときに冷たく、
 ときに無関心のふりをして守られる。
僕は僕の静けさを守るために、
 君から目をそらす。
 それだけのやさしさを、
 僕は持っている。
(つ ﹏ <。)


 
		































でもその優しさが時には傷つけてるのかも。。。
何か行動すれば変わることもあったのかもしれませんね。