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- カテゴリ:日記
- 2025/07/09 00:41:19
待ち合わせたわけじゃないのに、
 その人は、記憶のほうから歩いてきた。
駅の光は、まるで封印を解くようで、
 十年前の僕が足元に立っていた。
声はかけられなかった。
 まなざしは、今と昔のあいだをすり抜けて、
 何も交わらないまま、風だけがふたつの時間を結んでいった。
ポケットのスマホは冷たく、
 既読のつかない問いかけが、
 氷のように沈んでいた。
あの人の横顔は、遠くの灯台みたいだった。
 近づけないのに、なぜか光っていた。
駅は、再会ではなく、
 記憶を試すためにある場所なのかもしれない・・・・・・・・


 
		































声をかけることも出来ず、目だけでの話。。。
通じるものがあるのかもしれませんね。
お互いがそれを望んだ…大人だなって思いました。