早い梅雨明けが新米価格を高くする
- カテゴリ:日記
- 2025/06/27 09:28:57
現時点では、備蓄米が売るほどあるようだが、一年一年と古米も古くなるので価格が下がるのは当然である。それより新米価格だが、やはり昨年並みと考えていたほうが良いだろう。早場米の産地では梅雨の時期なのに、梅雨らしい雨ではなく夕立のような通り雨しか降らないので、田んぼに水が無いところがあるようだ。我が地元の田んぼは、用水路があるから水がなみなみと入っているが、この時期に水が無いと稲穂が十分に成長しないので、不作になる可能性がある。野菜と同様に成長時期に水を大量に吸い上げる必要があるが、水か無ければ稲も野菜と同じ運命である。今年は、梅雨入りはしているものの、猛暑の梅雨なので雨が降り続くわけでもないから、地域によっては水無し田んぼもあるとの記事を見る。今年の稲作は増産しているものの、収穫量が減れば増産は帳消しである、そこに備蓄米も底をついてしまえばコメ不足の心配もあり対応を懸念する。
さてすでに西日本では梅雨明けとなってしまった。6月で梅雨明けは観測史上初だろう。いつもなら7月20日ごろが梅雨明けのはずだが、今年は7月初日から酷暑が続くことになるだろうが、いったいどんな生活になるのか、特に万博見物は十分な注意が必要だ。ところでやはり心配になるのは、早場米の作柄である。まだ稲穂も出ていない状況だろうが、雨が降らず日照りが続けば、用水路が無い田んぼはひび割れ状態になるかもしれない。作物は、水が必要な時に無ければ枯れるだけである、たとえ枯れなくても実ることは不可能であるだろう。これから農家は、田んぼから目が離せない時期になりそうである。
それから年々気温は上がってくる感じであるが、農家の中心は高齢者である。今年のような猛暑と思われる夏に高齢者が一日作業しなければならないとすると、危険であることに間違いない。家族もそろそろ農家を止めようかと言うところもあるだろう。だから農家人口は、ただただ減るばかりである。確かに大規模化できる田んぼなら効率が上がるかもしれないが、山間や狭いところでは大規模化は無理である、収穫効率も非常に悪いので良くても自家用分しか作らないだろう。いずれにせよ、減反を促進しなくても自然に収穫量は少なくなるだろうから、猛暑の影響が加わり、コメ不足は頻繁に起こることもあり得ると考える。
ところで今年は、なぜ梅雨明けが早いのだろうか。推測だが、偏西風が朝鮮半島から日本海を渡り、北陸に入り関東から東へ流れているため、偏西風の南側に高気圧の渦が出来やすいのである。そのため梅雨前線は押し下げられ、東へ流されてしまったのである。偏西風の流れが変わらないかぎり、太平洋高気圧は居座る形になるので、雨が降らない日が続くかもしれない。例年と違って7月からカンカン照りになるとどうなるか、予想が出来ない夏になることは覚悟しておきたい。
今夜は、北側の小窓を開けると涼しい風が入って来て快眠できそうである。梅雨前線が、太平洋上へ南下しているので、前線に向かって北から涼しい風が吹いてきているからだ。この気圧配置は、近年では見たことがないが、節電対策には好都合である、明日の猛暑に備えて室内を冷やしておこう。