『あんぱん』戦争パートについて
- カテゴリ:テレビ
- 2025/06/17 14:24:13
※この記事は2025年10月31日に書いています。一部ウェブ記事を参考にしています。
連続テレビ小説『あんぱん』(以下朝ドラ)の戦争パートについての感想になります。ここでは11週から12週の内容になります。
11週と12週は主に嵩目線で展開されており、概ね以下の流れになります。
小倉連隊に所属→幹部候補生の試験を受けて下士官(伍長)になる→千尋と会う→絵を描いたところ宣撫班に所属(紙芝居のくだり)→食料が底をついて飢えに苦しむ・岩男が撃たれる(倒れた際に夢の中で父親に会う)→救出された後に終戦
始めに感じたのは、小倉連隊に所属して早々からある理不尽な暴力。理不尽だと感じたのは、指導という名のもとに日頃のうっぷんを晴らすかのように描かれていたこと。暴力を行う度に八木が一言言うだけでそれをやめる描写がまあまああったので、なおさらそのように感じます。
作中ではほぼ殴る描写に終始していますが、実態では知らないだけでそれ以上の暴力があるのもまた事実なのが何とも…。(物を使って隊員や弱い人を叩く、それ以上の目を背けたくなるような描写など)
あとは飢え。『あんぱん』作中では康太と神野のゆで卵を殻ごと貪るように食べる姿がありました。その前の「食い物をよこせ(意訳)」と凄む康太の姿はそれまでの食事シーンで何かと美味しそうに食べていた姿とは別人のよう。
その場にいた老婆の「空腹は人を変えてしまう(意訳)」の一言がすごく当てはまっていて、空腹の時は判断力がなくなって理性だけではどうにもならなくなる様子が康太を中心に展開されていたなーと感じました。
あと、この場に居合わせていた嵩の場合は貪るというよりは噛みしめて食べていたように感じましたね。その後の救出後のお粥を食べるシーンも同じく。
作中の戦時中のぶ側で展開された防空壕や乾パンのくだりなどを見ていても思ったことですが、戦争は色々と支える側も支えられる側も疲弊させてしまう。これだけは言えます。

























