【小説】先生を好きになってもいいですか?(改)⑯
- カテゴリ:自作小説
- 2025/06/04 22:33:47
【結婚】
高校卒業して4年が経った。
私は大学を卒業して、高校の先生になることになった。
大学卒業の半年前に、私は水原先生にプロポーズされた。
先生は柄にもなく108本のばらの花束を贈ってくれた。
あっ、いまだに水原先生のことを先生と呼んでしまう。
先生は不服そうだけど、はずかしくて、なかなか名前で呼べなかった。
先生も、いまだに、井上って呼ぶしw
結婚式は、私の誕生日の6月10日にすることになった。
川崎君たちの提案で、結婚式の2次会は、高校3年生のときのクラス会を兼ねてすることになった。
結婚式が終わり披露宴も滞りなく終わって、次は、クラス会だ。
たくさんの元クラスメートが来てくれてびっくりした。
一番びっくりしたのは、女子が全員参加してくれたことだ。
クラス会なので、担任の土田先生もきくれた。
こんな幸せな結婚式、他にないよね。
「井上。水原先生のこと、なんて呼んでるんや?」
川崎君が茶化すように言ってきた。
「えっ、もちろん、名前で呼んでるよ。」
「嘘つけwさっきから水原先生って呼んでるやん(笑)」
ちあきが言う。
「ここは、ふたりに名前で呼び合ってもらいましょう。」
え~~~~~~~~~~~~~~っ。
水原先生がぎこちなく、
「望。」
って呼んでくれた。
私も真っ赤になりながら、
「圭。」
って呼んだ。
みんなが、拍手してくれた。
これから、水原先生と一緒に生きていくんだ。
おわり