Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか?(改)⑯



【結婚】

高校卒業して4年が経った。

私は大学を卒業して、高校の先生になることになった。

大学卒業の半年前に、私は水原先生にプロポーズされた。
先生は柄にもなく108本のばらの花束を贈ってくれた。

あっ、いまだに水原先生のことを先生と呼んでしまう。
先生は不服そうだけど、はずかしくて、なかなか名前で呼べなかった。
先生も、いまだに、井上って呼ぶしw

結婚式は、私の誕生日の6月10日にすることになった。

川崎君たちの提案で、結婚式の2次会は、高校3年生のときのクラス会を兼ねてすることになった。

結婚式が終わり披露宴も滞りなく終わって、次は、クラス会だ。

たくさんの元クラスメートが来てくれてびっくりした。
一番びっくりしたのは、女子が全員参加してくれたことだ。

クラス会なので、担任の土田先生もきくれた。

こんな幸せな結婚式、他にないよね。

「井上。水原先生のこと、なんて呼んでるんや?」
川崎君が茶化すように言ってきた。
「えっ、もちろん、名前で呼んでるよ。」
「嘘つけwさっきから水原先生って呼んでるやん(笑)」
ちあきが言う。
「ここは、ふたりに名前で呼び合ってもらいましょう。」

え~~~~~~~~~~~~~~っ。

水原先生がぎこちなく、
「望。」
って呼んでくれた。
私も真っ赤になりながら、
「圭。」
って呼んだ。

みんなが、拍手してくれた。

これから、水原先生と一緒に生きていくんだ。

           おわり




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