Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか?(改)⑬



【らくがき、その後】

次の日、米ちゃんは、登校して来てくれた。
そして、朝のホームルームで落書きしたことを謝った。

そのことを水原先生に話して、
先生が米ちゃんにどんな魔法をかけたのか聞いてみた。
「俺が魔法をかけた訳じゃないよ。」
「魔法をかけたのは、井上、おまえだよ。」
「真剣に米田のこと思って怒ったんだろ?」
「その言葉が米田に届いたんだよ。」

「そうじクラブ、放り出した米田の代わりにそうじクラブ引き継いだり、落書きの事、真剣に怒ったり、井上は、本当に米田のこと、好きなんだな。」

「憧れてます。」

「もうすぐ2学期も終わるな。3学期がはじまったら、あっという間に卒業式だ。」

「卒業式...女子9人仲良くなることはできそうにないねど、今は、みんなのこと好きです。」
「そうだな。それで十分なんじゃないか。」
「井上は、いろんなことがんばったと思うぞ。」
「先生にそう言ってもらえると嬉しいです。」

「先生...約束覚えてくれてますか?」

「ああ、卒業式が終わったら、ここ(社会科準備室)で、待っているよ。」




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