コメの平均価格が下がったとあるが
- カテゴリ:日記
- 2025/05/12 20:17:57
やっとコメの値段が下がったとあるが、あくまで平均価格を言っている。平均価格が19円下がったということは、高いコメはそのままで少し安い備蓄米が売れ出したということだろう。だから500円下げるにはどれだけ備蓄米を投入しなければならないだろうか。そんなに備蓄米が保管されているのか、すでに古米しか残っていないのだから、高く売るわけには行かないだろう。繰り返すがコメの平均価格が下がっただけなので、安い備蓄米が買えた人は喜ぶが買えない人は高いコメを買っていると考える。つまり単に備蓄米の値段が安いだけだから、平均販売価格は下がるだろうけど、他の高いコメが下がるわけでは無いだろう。結局備蓄米が無くなれば、自然に平均価格は押し上がると言うことではないだろうか。19円下がったエビデンスは発表されていないが、期待だけで終わらせてもらいたくないのである。
ところで、2000年に240万人いた農業従事者は、2023には半分以下の116万人と言う農業センサスのデータがある。今年は、当然それより減少しているだろう。農業センサスは、地域の農家を指名された代表者が直接回って行う実態調査なので信頼できる数値である。ただし米作りをしてきた農家人口は、半分以下ではなく3分の1ほどに減少してしまった。農業従事者は、農業に関係する仕事をしている人たちなので、米作りをしている人だけではないということだから、米作り農家は悲劇的なほど減少していることになる。だから将来的に、米だけではなく他の作物についても危機的状況になる可能性がある。その結果、ますます輸入大国になっていくだろうが、円安傾向もしばらく続くと考えれば、輸入物価は上昇するばかりで決して経済成長とは言える状況ではないと考える。いずれにせよ、農家人口や農業従事者は減少の一途を辿ることに変わりないから、反比例して生産物の価格は上がると考えるしか見通せない。