Nicotto Town


ほっペタン


米中チキンレース(T_T)


今日は米中情勢についてお伝えします。

中国政府は11日アメリカの総互関税について国際経済貿易のルールに違反しているとしてアメリカからの全ての輸入品に対する追加関税を現在の84%から125%に引き上げると発表しました。

中国外務省の出先機関である駐香港特港特派員公務署は、トランプ米政権の高関税政策を巡り、アメリカは他国に慈悲を乞う電話をかけさせようとしているが、中国からの電話は期待できないと忠告し、中国側から取引を求めることはないとの考えを示した。香港市サウスチャイナモーニングポストに寄稿した。

同公署は
「一国主義、保護主義、経済的いじめの典型例で、ルールに基づく多国間貿易システムを一著しく損い、世界の経済秩序に深刻な混乱をもたらしている」
こうした行動は決して「アメリカを再び偉大にするものではなく21世紀の野蛮人にするものだ」と皮肉った。
さらにアメリカは直ちに誤った慣行を是正すべきだと強調。「アメリカが間違った道を進むのなら中国は最後まで戦う」とアメリカを避難。


さらに中国政府は「この関税水準では中国に輸出されるアメリカ製品が市場に受け入れられる可能性はゼロだ」と指摘した上で、今後アメリカが関税を引き上げても中国はこれを無視するだろう」と今後の関税戦争には応じない考えを示しました。

こうなりますと、アメリカと中国互いに高関税を掛け合うことになり、アメリカと中国の間で貿易を行うことは非常に困難な情勢になったと見られます。

こうした中トランプ大統領は次のように発言しました。

「中国とはどうなるのか?我々としては合意できればと願っている。彼らは本当に長い間、我が国を利用してきた。誰よりもひどく搾取してきた。私の立場にいた何人もの大統領たちがそれを黙って見過ごしてきたなんて信じられない話だ。
今私たちがそれを正しい形に戻しているだけだ。きっと我々はうまくやっていけるだろう、私は習近平国家主席を非常に尊敬している。本当の意味で彼は長年の友人であり、最終的には両国にとって非常に良い解決策が見つかると信じている。楽しみにしている」

つまり、トランプ大統領は一方的にトランプ関税を仕掛け、その結果「中国側から取引を求めることはない」との考えを示されているにも関わらず、トランプ大統領は「中国と交渉したい」と述べていることになります。

数日前までは、中国に対してトランプ政権は一歩も引かない強い姿勢を示していましたが、この発言を聞く限りトランプ大統領の方から中国と交渉したいような弱気な感じが透けて見えると思います。

アメリカの株安、ドル安、そしてアメリカ国債売りという、トリプル安という情勢にアメリカが直面する中、さらに90日立てば各国との関税問題も再発する可能性がありますので、アメリカの経済のスタグフレーションが現実身を帯びてきました。

思い通りに行かない状況で、トランプ大統領としても弱気な姿勢になったと言われても仕方ないように見えます。

トランプ関税に端を発した米中貿易戦争は、200%というような高い関税をかけるぞと強気に言っていたトランプ大統領が、自分からあっさり降参したという風に言われても仕方ない情勢に見えます。

トランプ関税は、低迷する中国経済に大きな打撃になるのは間違いないと見られます。

一方アメリカ経済も輸入品の値上がりでインフレの再加速、景気交代は避けられないと見られ、中国・アメリカの経済が共倒れれになって世界が同時不況に直面する可能性も考えられます。今後中国経済、アメリカ経済、双方ともスタグフレーションに直面する可能性があります。

1月の退任後初めて、メディアのインタビューに答えたブリンケン前国務長官は次のように指摘しております。
米中関税応酬「壮大なチキンゲーム」日本・ドイツからの「信頼が揺らいでいる」

アメリカのバイデン前政権で国務長官を務めたアントニー・グリンケン氏は9日放送のアメリカCNBCのインタビューでトランプ政権の関税政策について、協力して問題に対処すべき国々を遠ざけるだけではなく中国に近づけていると懸念を示した。

ブリンケン氏は同盟国や友好国をも対象にしたトランプ政権の「相互関税」を、「まるで米国対世界だ」と指摘。

中国と追加関税の応酬になっていて「壮大なチキンゲームだ。習近平国家主席も、引いたと見られることは許容できないだろうと述べ、米中双方が悪循環から抜け出す必要があると強調した。

グリンケン氏は4年間の任期で最も近かったパートナーは日本とドイツだとした上で、「取り返しのつかないことが起きている。協力関係の基盤である両国からの信頼が揺らいでいる」と危機感を現わにした。

このトランプ関税でアメリカの同盟国や友好国には、修復しがたい亀裂が残ると見られます。また、トランプ関税が終わったとしてもアメリカへの不審感は容易にはなくならないと見られます。

その西側諸国の亀裂に今後ロシアや中国が入ってくる。そうしたことも考えられると思います。
そしてその動きはすでに始まっていると見られます。中国の李強首相は11日訪中しているスペインのサンチェス首相と北京の人民大会堂で会談した。李氏はトランプ政権が発動した相互関税について「国際経済貿易秩序を深刻に損ね、グローバル経済に巨大な負の影響をもたらす」と避難した。

李氏はスペインや欧州連合EUと意思疎通を強め、共に解放と協力を進め一国主義や保護主義に反対したいと述べた。多国間貿易体制の維持やサプライチェーンの安定を巡る協力を呼びかけた。

サンチェス氏はアメリカによる関税引き上げは不公平でEU経済に損害を与えている。EUは断結して自らの利益を守ると語った。

両首相は会談後両国の経済貿易協力をうたった行動計画などの署名に立ち合った。
これに先立ちサンチェス氏は、11日中国の習近平国家主席と北京の釣魚台国賓館で会談した。習氏は米国と中国による関税の引き上げを巡り「関税戦争に勝者はいない」と明言した。

習氏はトランプ政権が中国への追加を累計145%へ引き上げたことについて「いかなる不当な抑圧も恐れない」と強調した。
「一方的ないじめ行為には共に抵抗すべきだ」とサンチェス氏に促した。

サンチェス氏は「EUは解放的な自由貿易を守り一方的な関税引き上げに反対する」と表明した。「貿易戦争は誰も勝者になれない」と話し、貿易や気気候変動、貧困対策を巡る中国との連携に意欲を示した。

中国とEUが今トランプ関税に対抗するために急接近していると見られます。特にこのスペインの動きは注目されると思います。

そしてフランスもトランプ関税に対抗する動きを見せております。さらにはイギリスも、もしかすると中国へ今後接近する可能性があります。
こうした中習近平国家首席は、トランプ関税に対抗する名目でEU・仏・英・東南アジアと接近する外交を展開していると見られます。 

他方、トランプ政権はEUを敵に回し、フランスを敵に回し、イギリスを敵に回し、東南アジアを敵に回し、日本を敵に回しています。
こうなってしまいますと、トランプ政権は自ら外交的に孤立して、今後外交政策上トランプ政権は追い詰められていく可能性があります。
トランプ政権はすでに取り返しのつかない大きな経済的外交的失敗をしていると見られ、外交政策、経済政策において早くも正念場と直面していると見られます。


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2025/04/13 15:45
国のTOPと言われる「大統領」ですが、
その大統領に従わない官僚=影の政府=いわゆるディープステートに
操られているという見方もあります。
今後世界はどのような未来を迎えるのか、要注目です ( `・ω・´ )
ここまで ほっぺタン特派員でした。ありがとうございました ヽ(=´▽`=)ノ




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