【小説】真夏の罪 その⑧ 陽斗君視点
- カテゴリ:自作小説
- 2025/03/26 21:29:34
僕はパルちゃんに呼び出された。
話があると。
どうせ、美桜の事だろう...
僕は裏庭でパルちゃんを待っていた。
「陽斗君、呼び出してごめんね。」
「パルちゃんにだったらいいよ。」
「で?話って?」
パルちゃんは真剣な顔で言ってきた。
「単刀直入に聞くわね。」
「まだ、美桜の事、好きなの?」
僕はドキッとして、返事が出来なかった。
パルちゃんは、ため息をついて言った。
「じゃ、聞き方を変えるわね、陽斗君は、まだ、美桜の事許せないの?」
「...一生許せないかもしれない。」
僕は正直に答えた。
「だったら、美桜を解放してあげて。」
「えっ?どういうこと?」
僕はパルちゃんの行言ってる意味がわからなかった。
「私は、美桜と陽斗君は、別れるしかないと思ってる。」
「パルちゃん!?」
「陽斗君が美桜を許して付き合いなおしても、美桜が他の人とキスした事実は消えないのよ?」
「真面目な陽斗君んい、耐えられる?」
「それに...きついこと言うけど、ごめんね。」
「美桜はいい加減な気持ちでキスできる子じゃないわ。」
僕はハッとした。
そうだ。美桜はそんないい加減な子じゃない。
「陽斗君だって、気が付いているんでしょ?美桜が誰を好きなのか。」
わかっている...だから、美桜を許せないでいるんだ。
「美桜は陽斗君の言葉を信じて待っているわ。」
美桜は待ってくれている...
でも、美桜が本当に好きなのは、香月なんだ...
自分でも気づいていないだけで...
僕はどうしたらいいんだ...