【小説】 真夏の告白 その② 高校入学
- カテゴリ:自作小説
- 2025/03/18 20:18:24
高校の入学式
『新入生は自分のクラスを確認して、一旦、自分のクラスの教室に集まってください。』
私はクラス発表の掲示板を見た。
私は、1年5組だった。
誰か知っている人がいるかなって私はクラスの名簿を下の方まで見た。
すると、下の方に【吉岡陽斗】って名前があった。
同じ高校だったんだ!
しかも同じクラス!!
気まずい!!
中3の夏に告白して9か月...
まだ、忘れた訳じゃない。
吉岡君だって、告白されたこと覚えているよね。
教室に入って出席番号順に座ったから、吉岡君とは、離れた席で、目を合わすこともなかった。
でも、これから、毎日、顔を合わせる訳でしょ!
神様のいじわる!!
どうして同じ高校の、しかも同じクラスにするんですか?
...吉岡君、私と同じクラスになったこと、どう思っているんだろう?
邪魔くさいと思っている?
鬱陶しいと思っている?
それともなんとも思っていない?
落ち込んでいると、となりの席の人が話しかけてきた。
「私、川端パル子(かわばたぱるこ)」
「このクラス知っている人いないんだ。よかったら、お友だちになって。」
小柄で、瞳の大きい天然パーマのかわいい人だった。
「私は岩崎美桜。」
「私も知っている女の子いなかったんだ。よろしくね。」
入学早々、友達ができて、嬉しかった。
何気に吉岡君の方を見てみた。
吉岡君の前の席は、カースト上位ぽい女子だった。
その人は吉岡君のことが気に入ったみたいで、後ろ向いて、ずっと、吉岡君と話してた。
吉岡君もまんざらじゃない顔をしていた。
そりゃそうよね、あんな美人に気に入られたら、悪い気はしないよね。
私は今回も、こうやって遠目で吉岡君のこと見ているだけなのかな...
一旦講堂で入学式をしてから、また、教室に戻ってきて、自己紹介をした。
久しぶりに吉岡君の声聞いて、キュンとなった。
パルちゃんはハムスター飼っているんだ。
吉岡君の前の席の人、山峰芳乃(やまみねよしの)って言うんだ。
山峰さんはよっぽど、吉岡君のこと気に入ったみたいで、いつも、ふたりで話してた。
「美桜って吉岡君のこと好きなの?」
パルちゃんがいきなり聞いてきた。
「ど、どうして?」
「だって、いつも吉岡君のことみてるやん(笑)」
そんなに、私、吉岡君のこと見てた―――?
私はパルちゃんにだったら、本当のこと話してもいいかなって思って、話した。
「吉岡君とは中2のときのクラスメートでそのとき、好きになったの。」
「でも、中3の夏に告白してフラれているの。」
「でね、同じ高校で同じクラスになってびっくりしている感じ。」
「今でも、好きなの?」
ってパルちゃんが聞いてきた。
「...好きみたい。」
「よし!私が協力してあげる♡」
私たちは、お昼休み、円陣バレーしてるんだけど、さっそく、パルちゃんが、吉岡君を誘ってくれたの♡
「吉岡君、山峰さん、一緒にバレーバールしない?」
「ありがとう、なかまに入れてもらうよ。」
吉岡君はうれしそうだった。
山峰さんは断ってきた。
「私、汗かくことはしないわ。」
あーそうですか(私の心の声w)
私も居るけど、吉岡君、いいのかな?気にならないのかな?
吉岡君の入った円陣バレーで、私は、中2のときのことを思い出していた。
中学のときも円陣バレー流行ってたな。
吉岡君は円陣バレーしてたけど、私は誘われてなかったし、してなかったな。
あのとき、本当は私もバレーしたかったんだよね。
だから、今こうして、吉岡君とバレーしているのが夢みたい♡
ありがとう、パルちゃん。
考え事してたら、吉岡君がパスしたボールが私の顔面に直撃☆
「ごめん!岩崎さん、大丈夫?」
吉岡君が心配して駆け寄ってきてくれた。
「大丈夫。私の方こそ、どんくさくってごめんなさい。」
吉岡君はハンカチを濡らしてきてくれて私のおでこにあててくれた。
「ほら、これで冷やして。」
「あ、ありがとう。」
私は、ちょっぴり赤くなった。
一緒にバレーをしていた男子が、ヒューヒューひやかしてきた。
ひねりのない小説ですが、読んでね(ू•ᴗ•ू❁)