Nicotto Town



【小説】ガラスの少女 その① 転校



私は池田湖桃(いけだこもも)、高校3年生です。
6月も終わろうとしている今日、S高等学校に編入してきました。
転校の理由は、前の学校でのいじめです。
もう、人間関係がいやで、通信制の高校に行こうと思っていたのですが、
このS高等学校は自由な校風でみんなのびのびしていて、いじめなどする人はいないと聞いたし、お父さんとお母さんの普通に高校の通って欲しいという願いもあったので、転校することに決めました。

――――S高等学校

「池田さん、いいクラスだから、何も心配しなくていいからね。」
担任の先生が優しく言ってくれた。

――――3年10組

ガラッ!
「起立!」
「礼!」
「着席!」

私は担任の先生の後ろの隠れるように教室の入りました。

「はい!みなさん、今日は転校生を紹介します。」
うわぁ♡
先生は私の名前を黒板に書いて自己紹介をするようにいいました。

久しぶりの学校...
たくさんの同級生を目の前にして、かるい貧血を起こしてしまいました。。
私を支えてくれた先生は、
「大丈夫?」
と声をかけてくれて、かわりに自己紹介をしてくれました。
「池田湖桃さんです。お父様のお仕事の都合で転校してきました。」
「少し、内気なので、優しくしてあげてね。」
先生は後ろの空いてる席を指さして、池田さんの席は、あそこね。
「梶君、おとなりだから、面倒見てあげてね。」
私は、無言のまま席につきました。
顔が少し血の気を惹いてるのがわかりました。
「大丈夫?」
となりの席の男の子が心配して聞いてきてくれました。
そして、机をくっつけてきました。
「教科書、まだないんだろ?一緒のつかおうね。」
「...ありがとうございます...」
なんとか、返事が出来ました。

そして休み時間ーーーー 

みんなが私の周りに集まってきました。
みんな口々に質問してきました。
「湖桃って可愛い名前だね。」
「おうち、どのへんなの?」
「池田さんの髪ってコマーシャルにでてきそうなくらい、綺麗ね。」
って、私の髪を触ってきた...やめて...
「池田さんの趣味ってなに?」
私は息苦しくなって、その場にうつぶせてしまいました。
となりの席の男の子が
「いっぺんに質問攻めするから、池田さん、びっくりしたんだよ。きっと。」
って助け舟を出してくれました。
「あーーそっか、ごめんね。池田さん」
みんな、私のそばを離れてくれました。
あっ、息ができる。よかった...
「池田さん、人、苦手なの?」
隣の席の男の子が聞いてきた。
「...うん、私、人見知りだから...」
あれ、この男の子とは、しゃべれる?
「僕、梶浩平(かじこうへい)って言うんだ。困ったことがあったら、何でも言ってね。」
次の休み時間は、みんな遠慮したのか、私のところに来る人は居なかんです。
ひとりの方が落ち着いたし、このままでいいと思いました。

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2025/03/01 17:41
> 裸の悪乃娘豚人間さん
はい(ू•ᴗ•ू❁)
アバター
2025/03/01 13:15
胡桃編スタートだね



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