【小説】浩平の恋 その② いじめの理由
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/24 23:44:58
伊藤さんのグループの女子が、池田さんをいじめ始めた。
はじめは、前の学校でいじめられてたことをねちねち言うくらいだったけど、
そのうち、上靴や体操服を隠すようになった。
そして、机に〈死ね!〉と書かれた。
僕はそれを見て、伊藤さん達を怒鳴った。
「伊藤さん!君か!?こんな落書きをしたのは!!!」
普段、大きな声さえ出さない僕が怒鳴ったもんだから、みんながびっくりしてた。
そんな僕を見て、浅倉沙月(あさくらさつき)さんが、止めに入った。
「梶君!話があるから、ちょっと来て!」
浅倉さんは僕を階段の踊り場まで連れて行った。
そして、こう言った。
「梶君、どうして、池田さんがいじめられてるかわからないの?!」
「えっ?」
僕には想像がつかなかった。
「あなたよ!」
「一番の原因は、あなたが池田さんを構うからなのよ!」
「どういうことなんだい?」
浅倉さんは、呆れたようにいった。
「伊藤さんは、梶君のことが好きなのよ。」
僕は想像もしていない言葉に驚いた。
そこに大地が池田さんを連れてきた。
「梶に話があるそうだ。」
「朝倉、教室に戻るぞ。」
大地は浅倉さんを連れて教室の戻った。
「梶君...」
池田さんがふるえながら、僕を呼んだ。
僕はその場で思わず池田さんを抱きしめた。
「僕が守るから!」
「梶君...」
「浩平だ。」
「湖桃。」
僕は、はじめて、池田さんのことを、下の名前で呼んだ。
湖桃を連れて帰ると、大地と浅倉さんに言われたのだろう。
伊藤さんが湖桃の机の落書きを消していた。
僕は、結局、湖桃の為に何をしてきたんだろう...
大地と浅倉さんが目を光らせてくれてるおかげで、表立ったいじめはなくなった。
僕は教室で湖桃と仲良くすることは極力避けた。
そして、お昼休みに生徒会室で湖桃と過ごすことが日課になった。
帰りは、学校から離れたところで待ち合わせをして一緒に帰った。
そうしているうちに、自然に唇を重ねる関係になっていった。
タイトル、苦手(泣)
頑張って考えてみるね。
うーん甘酸っぱい♡ タイトルって難しいですね…;
視点くるくる遊ぶ予定なら毎回タイトル変えなくちゃになって大変かも…;
ギャグと勢いに走ったことしかないから…ちょっと出てこない笑
CHU♡