【小説】愛里の恋2 その⑲ 体育祭2
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/22 19:18:41
『これより、午後の部を始めます。』
『最初は、各応援団による応援合戦です。』
『まずは、紅組によるダンス「にんじん娘」です。』
真っ赤なはっぴで可愛いダンスを踊っていた。
『つづいてはーーーー』
各応援団の応援合戦がつづいた。
『次はラストを飾っていただきましょう。紫団の「餓狼」です。』
ドーーーーーーン!!
太鼓の音が鳴り響く。
「おーーーーーーっ!」
一斉に応援団席から、駆け出していく。
前列には、浅倉先輩・高橋先輩・そして私が並んだ。
「礼!」
高橋先輩の声が響く。
次は私だ!
「気合と勇気でいざ挑め!」
続いて太鼓が鳴り響いた。
私と高橋先輩と浅倉先輩で、掛け声をかけた。
みんなのパフォーマンスがはじまった。
太鼓の音と掛け声で演舞は進んでいく。
横一列に並んで流れる演舞。
紫の団旗が大きく振られる。
そして、ラスト。
男子が真ん中で円陣を組む。
8に人の円陣、その上に4人の円陣、そしてその上に高橋先輩が乗った。
円陣の横では8人の男子が2列に並んで待機した。
一回目の太鼓で円陣の下の8人が立ち上がった。
二回目の太鼓で8人の上で4人も立ち上がった。
三回目の太鼓で一番上の高橋先輩も立ち上がった。
「紫団の優勝を祈願して!!」
高橋先輩が叫ぶ!
一段と大きな音で太鼓が鳴る。
そして、円陣の一番上から、高橋先輩が飛んだ!
わぁーーーーーーーーーー!!
すごい歓声があがった。
横で待機していた8人がしっかりと高橋先輩を受け止めた。
「整列―――!」
浅倉先輩の掛け声でみんな1列に並んだ。
「礼!」
すごい拍手をもらって、歓声の中で演舞は終わった。
私は歓喜余って泣いちゃった。
そんな私の頭をなでて、
「よく頑張ったな。」
高橋先輩が声をかけてくれた。
「高橋先輩こそ、かっこよかったです。」
うんうん(ू•ᴗ•ू❁)