【小説】愛里の恋2 その1⑱ 体育祭1
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/22 00:21:06
――――体育祭
『ただいまより、第79回 S高等学校体育祭を開催します。』
『選手、入場。』
アナウンスが流れた。
いよいよだ。
グラウンドに並ぶ学生たち。
『開会宣言。』
3年主任の先生が開会宣言をした。
「ただいまより 、第79回 S高等学校体育祭を開催します。」
『国旗掲揚。』
君が代が流れる。
「いよいよだね。愛里。」
やよいが話しかけてきた。
「頑張ろうね。やよい。」
『優勝旗返還。』
『昨年度、優勝 青組。』
パチパチ
『続きまして学園長のあいさつ。』
学園長の挨拶が終わり、
『続きまして生徒会長のあいさつ。』
「晴天の秋空の下、S高等学校の体育祭を開催できることぉ、大変うれしく思います。」
梶先輩、ちゃんと、生徒会長の顔してる。
強いな。
滞りなく開会式は終わった。
――――紫組の応援団席
私たちのチームの看板が一番大きかった、
出来栄えも、他のチームに勝ってる気がした。
なんだか、ほこらしかった。
「平松、はちみついるか?」
高橋先輩が声をかけてきた。
「ありがとうございます♡」
高橋先輩は、もう、学ランに着替えていた。
「応援合戦、お昼一番ですね。」
「俺らの晩は一番最後、トリだ。」
「ところで、高橋先輩は、競技出ないんですか?」
「最後の混合リレーにでるよ。」
「応援頼むな。」
「はい。任せてください。」
チームの女子が看板の前で一緒に写メ撮ろうと高橋先輩にねだってた。
高橋先輩は、みんな断ってたし、浅倉先輩も、その子たちにちゃんと応援するように怒ってた。
高橋先輩...モテてるんだよね。
内心、私も一緒に写メ撮って欲しかった事は内緒にしておこう。
だって、浅倉先輩が、怖いもん。
――――お昼
「愛里、そろそろ用意しよ。」
やよいが声かけてきた。
私は高橋先輩の中学のときの学生服に袖を通した。
やっぱり、胸がキュンとなった。
そして、紫のタスキをかけて紫の手袋をはめた。
「平松、声大丈夫か?」
私の声がかすれてたので、高橋先輩が心配してくれた
「午前の部のとき、相当声出して応援してたからな。」
「もう一回、はちみついるか?」
「ください。」
『これより午後の部を始めます。』
『最初は書く応援団の応援合戦からです。』
いよいよ、始まる。
ハイ、はちみつどうぞ♡