【小説】愛里の恋2 その⑪梶先輩と湖桃先輩
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/17 22:08:40
――――次の日学校
――――1年5組
「おはよっ!」
「おはよう、愛里。」
「やよい、昨日はごめんね。ありがとう。」
「高橋先輩に手出してないでしょうね?w」
「何もなかったから安心して」
そう言いながら、顔を見合わせて、ふたりして笑った。
「で、マジな話、愛里は高橋先輩の事、なんとも思ってないの?」
「ずっと、恋路?梶先輩との邪魔されてたからなぁ~」
「最近、ちょっと点数上がってるけど(笑)」
「えーーーーーーーーーーっ!」
私は笑ってやり過ごした。
「今日、全体朝礼だよね。」
「早く、グラウンド行こ。」
全体朝礼、生徒会長のお話あるんだよね。
梶先輩、大丈夫かな...
――――全体朝礼
『――――体育祭まであと2週間となりましたが...』
梶先輩、いつもと変わらない。
よかった。
ちゃんと生徒会長の顔になってるやん。
――――昼休み
「やよい、3年10組行かない?」
ひとりでいくと、また、抜け駆けしたみたいでいやだから、やよいも誘ってみた。
「いいけど、どうしたの?」
「湖桃先輩のこと気になって...」
「そうなんや...私、ちょっと嫌いだな。湖桃先輩。」
「なんで?」
「なんか、おとなしそうなふりして、媚びてる感じするもん。」
「そうなん?私から見たら、守ってあげたい女性にみえるけどな。」
やよいが嫌そうな顔したから、私は一人で行くことにした。
「じゃ、私一人で行ってくるね。」
――――3年10組
私はそっと中を覗いた。
「平松、こんなとこで何やってるんだ?」
「あっ、高橋先輩。」
「その...湖桃先輩のことが気になって...」
「私なら、大丈夫よ。高橋君が守ってくれてるから」
高橋先輩の後ろから顔を出した湖桃先輩。
昨日のことなんかなかったような湖桃先輩の様子に、ぞっとした。
やよいの言葉が頭をよぎる。
『私、ちょっと嫌いだな。湖桃先輩。』
『なんか、おとなしそうなふりして、媚びてる感じするもん。』
「平松、余計なこと気にしないで、放課後の練習ちゃんとこいよ。」
私は高橋先輩に頭をぐしゃとされた。
その様子を見た湖桃先輩の顔がこわかった。
ぐっすり寝て、夢覚えてない。。。。
でも、いい夢だった気がする♡
今日もよい夢を、おやすみー
「貴方」が来ますように(ू•ᴗ•ू❁)
雪は降る。貴方は来ない
この空しさ、切ない思い
無情な白い雪が
大雪になった。
えーーーーーっと^^;;;;;
惚れてしまうじゃありませんか??
えへん(ू•ᴗ•ू❁)
上手い( ^ω^)・・・( ^ω^)
涙?俺らしくないな・・・
ひろ子見えるか。おまえが見たがっていたオーロラだぞ。
幽壱は、なぜ、ひろ子を殺したんだ。
たった一度の浮気が許せなかったのか?
まあ、その浮気相手は、俺だけどな。
本当なら俺の事も殺したかったんだろうな・・・
所詮、男と女さ。一緒にいたらなるようになるさ。
俺はひろ子との火遊びを思い出していた。
「ひろ子、俺のこと、誘惑してるのか?こんな昼間から。」
「ふふふ、どうかしら?」
小悪魔のように笑うひろ子。
確信犯だっただろう。俺に触れてくるその手・・・
白くて柔らかな手・・・
触れる唇・・・
俺はひろ子にだまされて、落ちていった・・・
いや、俺がそれを望んだのか。
「ねえ、私、オーロラが見たいわ。」
「一緒に見に行くか?」
俺は煙草を吸いながら、そういった。
小さな約束。
絡むシーツが鬱陶しかったのを覚えている。
そして、裏の杉の木でセミがやたらうるさく鳴いていた。
バーン!
いいところで、幽壱が入ってきたっけ・・・
幽壱が何かわめいていたけど、俺の知っちゃことじゃねえ。
幽壱は、テーブルにあったフルーツナイフでひろ子を刺した。
何度も何度も・・・
部屋中がひろ子の血で染まった。
きれいだったな・・・
ふっ、俺の感覚も狂ってるな。俺はまた、うすらと笑みをうかべた。
俺は日本に帰ってきた。
ひろ子の死んだ部屋は空き家のままだった。
あんなにうるさかったセミもいなくなってた。
グサッ!
俺は後ろから刺された。
幽壱だった。
俺が死んだら・抜け殻は何処に葬り去る・・・・
END
難問がきました。お昼ご飯食べてから考えます。
俺が死んだら・抜け殻は何処に葬り去る・・・・
オーロラが赤みを帯びた青から薄緑に変わった。
うっすらと笑みを浮かべ煙草に火をつけた。漂う煙が目に染みた。
『夢香、これからどうする』