【小説】愛里の恋2 その⑦ 応援団の練習
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/16 23:40:42
――――放課後
――――視聴覚室
「今日は、まず動画を見てもらいますね。」
浅倉先輩が一本の動画を流した。
どっかの学校の応援団の演技の動画だった。
10分くらいの動画だったけど、かっこよかった♡
動画が終わって高橋先輩がこう言った。
「みんなでこれをやりたいと思う。」
えーーーーーーーーーっ!?
難しすぎ★
「みんなで、動画を共有したいと思う。」
そして、今度は浅倉先輩がみんなにプリントを配った。
「立ち位置とか、簡単にまとめたから、明日までに覚えてくるように。」
えーーーーーーーーーっ!
絶対、無理だぁ!
あれ、とても見やすく書いてある♡
人物が色分けされてて、自分の位置がすごくわかりやすい。
私は桃色だ♡
やよいは山吹色
高橋先輩は紫(紫チームの団長だものね)
浅倉先輩は赤だ
浅倉先輩から見たイメージカラーなのかな。
「朝倉先輩。これ、すごくわかりやすいですね。浅倉先輩が作られたんですか?」
やよいが発言した。
やよいのこういうとこ、すごいと思うんだよね。
上の人に気に入られるような行動、発言が出来るとこ。
「3年生の女子で作ったのよ。私ひとりじゃ無理だわ。」
ほら、浅倉先輩、嬉しそう。
「高橋君、今日はこれからどうする?」
「プリント見ながら、立ち位置の確認していくか。」
「そうね。じゃ、みんな 体操服に着替えてグラウンドに集合ね。」
浅倉先輩と高橋先輩、息びったりでみんなのこと引っ張て行くな。
高橋先輩の好きな人って、浅倉先輩のことなのかな?
ーーーーグラウンド
高橋先輩と浅倉先輩でみんなを立ち位置に誘導していく。
言われたことするだけで精一杯だぁ。
これに振付つけていくんでしょ。
絶対、無理ーーーーーー!
やよい、頑張ってるな。
「平松さん、よそ見しない!」
浅倉先輩に怒られちゃった...
初日から思ってたんだけど、浅倉先輩、私にあたり強くない?
嫌われてるのかな...
「平松!集中しろ!」
げっ、高橋先輩にまで怒られちゃったよ(泣)
こんなことなら、梶先輩の言う通り看板係してるほうがよかったな。
そうだ、帰り、3年10組の教室寄ってみよ♡
「平松!やる気がないなら応援団やめろ!」
げげげ、高橋先輩、マジ怒ってるよ(泣)
「平松さん、あなたの位置ね、かなり重要なのよ。」
「3年生にしてもらおうと思ったんだけど、高橋君が強くあなたを推すからしてもらってるのよ。そこのとこ、理解してね。」
浅倉先輩がさとすように言ってきた。
「...すみませんでした。」
私は、とりあえず頑張ることにした。
陽が落ちて、今日の練習はおわった。
「平松、すぐ帰るのか?」
高橋先輩が聞いてきた。
「えーーっと、3年10組の教室寄って帰ろうかと...」
「そっか、俺もあとから行くわ」
怖くない、怖くない。
楽しいよ(ू•ᴗ•ू❁)
やるもんじゃないね