【小説】愛里の恋2 その⑥ 看板係
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/15 23:36:55
――――学校 1年5組
「斎藤!渡辺!まりちゃん!」
私は看板係の3人を呼んで怒った。
「あなた達、昨日、湖桃先輩にだけ仕事押し付けて帰ったんだって!?」
「だって、3年の伊藤先輩が、帰れって言ったんだよ。」
「そうそう、先輩に逆らえないし、仕方なかたんだよ。」
そう、言い訳をしてきた。
「仕事を押し付けた湖桃先輩も、3年生の先輩だよね!」
「看板の下書きは、応援団の練習が終わってから、私と愛里と湖桃先輩と高橋先輩と梶先輩でしたんだよ。」
やよいも加勢してくれた。
「斎藤君...同じ漫研としてはずかしいわ。」
「あなただったら、あれくらい描けたでしょ!」
私たちが看板係を怒ってると梶先輩が来た。
「愛里!やよい!面会だよーーー。」
教室の入り口に梶先輩がきてた。
「梶先輩、どうしたんですか?」
「愛里ちゃんとやよいちゃんに頼みがあってきたんだ。」
「なんですか?」
梶先輩は少し困った様子で、話し始めた。
「君たちが応援団だってことは知ってるんだけど...」
「その...応援団やめて、看板係してくれないかな...」
私とやよいは目をぱちくりさせた。
そこへ高橋先輩が来た。
「梶!勝手に平松とやよいちゃんを勧誘してんじゃねえよ!」
「おまえが1年の教室のほうへ行ったって聞いたから、来てみれば、大事な応援団員を看板係にスカウトしてるし!」
私は意外だった。
高橋先輩も梶先輩と同じこと言うだろうと思ってたから。
「平松。おまえのクラスの看板係呼んでくれないか。」
高橋先輩のマジ顔...怖いよぉ。
「斎藤!渡辺!まりちゃん!ちょっと来て。」
3人はおびえながら来た。
「おまえら、看板係なんだよな!今日から、ちゃんと仕事しろよ!」
マジ顔の高橋先輩、マジ怖い。
「でも、3年の伊藤先輩が...」
渡辺が何か言おうとしたけど、高橋先輩が言葉をさえぎって
「おまえら、伊藤と俺とどっちが怖いかわかってるよな!」
「は・はい!」
「よし!じゃ、今日からちゃんとしろよ!」
私とやよいは、あっけにとられてた。
ん?やよいの目が♡マークだ^^;;;;
やよい、今の高橋先輩みたいなキャラ大好きだもんな...
「梶、2年の看板係にも話つけてきたから、安心しろよ。」
高橋先輩は、梶先輩の肩をポンと叩いて言った。
「大地、すまん...」
「じゃ、放課後な。平松、やよいちゃん。」
高橋先輩のとびっきりの笑顔。
ますます、やよいの目が♡になってるよ^^;;;」
高橋先輩たちが行った後、やよい、興奮気味に
「いいよね♡いいよね♡高橋先輩♡」
「私の事、大事な応援団員って言ってくれたし♡」
いや...私じゃなくって、私たちだし^^;;;
そんなとき、昨日の高橋先輩の言葉を思い出した。
『でも、俺、好きな奴がいてるから、やよいちゃん、無理だぜ。』
はあーーーーーーーーーーっ。
そうなんだよね。はっきり、言われちゃったんだよね。
どうしよう...
ってか、高橋先輩の好きな人って誰なんだろ????
これは、書いてるから、公表しちゃいましょ(ू•ᴗ•ू❁)
高橋先輩は愛里ちゃんが好きなのです♡
誰なんだろうね