アトムさん・・・
- カテゴリ:日記
- 2025/02/14 22:11:32
下條アトムさんが逝去されました。
最初にこの方に驚かされたのは「アトム」が本名であることでした。
父親の下條正巳さんと言えば喜劇に欠かせない名脇役で「男はつらいよ」の「3代目おいちゃん」も演じた方。なぜこんな奇抜な名前を選んだのか、とも。
長年の疑問が今回解消しました。戦後まもなく占領下の日本で生まれた我が子に。将来日本人の名前が英語式に呼ばれるようになったときのため、Aで始まる名前を付けたんだそうです。
(それならアーサーやアルフレッドでもよさそうなのに、当時なら原爆を連想させたであろうアトムを選んだ理由は・・・?)
手塚治虫が「鉄腕アトム」を描くよりもはるかに前のこと。御本人はむしろコバルト兄さんに似ていたような気もしますが。
訃報は、「ウルルン」のバレーションとエディ・マーフィーの吹替に言及したものばかり。
ウルルンには異論ありませんが、吹替なら「刑事スタスキー&ハッチ」のスタスキーを挙げてほしかったです。
日本版として作られた「噂の刑事トミーとマツ」で言えばマツに当たる(?)ホットなキャラで、クールなハッチ担当の高岡健二と息の合った吹替をしていました。(「お前なんかハチ子だ」とかは言いませんが)
俳優として記憶に残るのはNHKの「天下堂々」。
早坂暁脚本の現代への風刺が利いた時代劇の枠を超えた時代劇。
前作「天下御免」は終了後に何話かを選んで再放送したのに、「天下堂々」は一度たりとも再放送されませんでした。
「当時はビデオテープは高額だったので、すぐに上書きされて」とか言われますが、「天下御免」の後番組「男は度胸」は終了後に全回再放送されているんですねぇ(^^;)
近年、出演者の私的な録画が「発掘」されたりもしているようですが、ほぼ幻のコノドラマでアトムさんが演じたのが「片岡直次郎」。
天保時代に河内山宗俊と組んで活躍したダーク・ヒーローで。歌舞伎や映画では名だたる二枚目役者が演じた役です。
アトムさんはすっかり毒気が抜けて、時折昔のことを語るような感じでした。
また、アトムさんはたしか「春・夏・秋・冬」という歌を歌っていました。泉谷の「春夏秋冬」とは違い、「はる・なつ・あき・ふゆ」でした。
でもこの歌、youtubeには似た題名の曲しかなく、Wikipediaにも記載されていません。これまた幻の一曲なのでしょうか。
みんなに親しまれたアトムさん。
闘病は大変だったでしょうが、安らかにお眠りください。
合掌
阿部マリアって「いたかも。
高校には「夫馬朗」がいたっけ・・・フマァキラー