【小説】 愛里の恋2 その② 湖桃先輩
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/13 23:39:22
――――S高等学校 放課後
やばい!大西先生と話してたら、遅くなちゃったよ。
大西先生は担任で美術の先生なんだよね。
なんか人生についてみたいな雑談してくれるから、
ついつい話し込んじゃった。
今日から本格的に応援団の練習するって言われてたのに...
やよいは、もう行ったかな。
私も早く行かなきゃ。
浅倉先輩に嫌味言われる。
――――3年10組
やばっ!応援団の人、もう、練習に行っちゃったんだ。
ん?大きな板。
ああ、看板の板か。ふすま4枚分はあるな。
「あれ。愛里ちゃん?」
「あっ、梶先輩♡」
「大地達、小松公園に秘密の練習しに行ったよ。」
「はははは^^;;;まずいよね。大遅刻だ。」
梶先輩と話していると後ろから怒鳴り声が聞こえた。
「だから、ちゃんと手本の絵見ながら描いてくれよな!」
看板描いてる女の人が怒られてた。
「こんな大きい板に、この小さな絵そのまま描けって無茶ですよ。」
私は思わず口を出してしまった^^;;;
「なんだよ!おまえ、1年生だろ!偉そうに!」
え~~~い!ままよ!
「こういうのは、マスを書いて描いていくもんですよ。」
「元の絵に、そうですね10等分くらいに分けてマスを書いて、看板の板にも10等分のマス書いて、そして、マスごとに描いていくんです。」
「それに、女の子に描かせて怒鳴るなんて最低です。」
怒りだしたら、止まんなくなっちゃったよ。まずい。
「なんだと!えらそうに!」
「おまえら、それくらいにしとけよ。」
梶先輩が助け舟を出してくれた。
「ありがとう。」
女の人がお礼を言ってきた。
あっーーーーーーーーーーーー!
梶先輩の彼女だ!
「愛里ちゃん、紹介するよ。彼女は池田湖桃(いけだこもも)。」
「その...僕の彼女なんだ。」
「守ってくれてありがとう。」
優しい瞳で彼女を心配しながら、私にお礼を言ってくれた。
「こういっちゃなんですけど、看板係むいてないんじゃないですか?」
私は、ちょっときついことを言ってしまった。
「ああ...こいつ、要領悪いから押し付けられたんだよ。」
「それより、愛里ちゃん応援団の練習行かなくっていいのかい?」
「やばい!いってきまーす!」
梶先輩の彼女...守ってあげたくなる感じの人だったな。
池田湖桃先輩か
梶先輩、湖桃先輩の事心配で教室に残ってたのかな...
暴走してるんだ^^;;;
困った、子たちだ!
それを「キャラが暴走する」っていうらしいw
今後の展開は、私もわかっていません^^;;;;
この人とこの人、くっつけたいな~って希望はあるんだけど、キャラたちが思う通り動いてくれません。(涙)
今後どうなるのかしら!