Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~色36-1



とりあえず、せっかくコンプしたんだから、
色ガチャ36のコーデをしてみることにした。
一応、暗黒クマでやっているといえばやっているけど。

で、「おやゆび姫」。
元の黒ガチャの時はコンプするまで回さなかったので
「おやゆび姫」は持っていない。
おそらくそれほど好みでないラインナップだったかと。
あと、その頃は和物獲得に全振りだったし。


上着やマント、ケープなんかもはじきそうだし、
腕にかかるショール付きのポーズで水色があれば、
とアイテムボックスを漁ったら、
この「ティーカップ持つポーズ」しかなかったので
自動的にこれに決定。
ティーカップを持っているということは室内だろうと背景も決定。
お庭のガゼボで……とかもアリだけど、季節的にちょっと。
それに、なんとなく寒いところだと
おやゆび姫って枯れそう。

で、肩にツバメがいます。
このコーデをする前にちょっと調べて、
自分の記憶違いに気が付きました。
おやゆび姫を攫って嫁にしようとしていたのが
ツバメだとずっと思っていたんです。

……ヒキガエルだったのか。
すまん、ツバメ。免罪だった。
あと、モグラも嫁にしようとしてたのか。
……メルヘンの世界とはいえ、種族も大きさも違うのに
嫁にと行動(攫われたり脅されたり)されるおやゆび姫って。
もしかして魔性の女?
花の妖精の王子にも出会ってすぐにプロポーズされてるし。
魅了持ちの疑いもあるな。

おやゆび姫ってこいつもアンデルセンだった。
アンデルセンの童話って、微妙に救いがない話が多い。
「おやゆび姫はハッピーエンドだろう!?」って?
いや、攫われておそらく心配している母親のこと、
まったくスルーなんですよ。
前回のP限定になってる「マッチ売りの少女」は分かりやすく救いがないけど。

で、今書いてる話は、「雪の女王」のリスペクトというかオマージュ。
しかしさすがに忘れている部分も多いからと、
青空文庫にある昭和30年に翻訳したものを原本にしたのを読んだのです。
アンデルセンの直訳に近いものと思われます。

読後、真っ先に思ったのは
「私の記憶の中にあった清らかなカイを返して!」でした。
悪魔の鏡が入ってすぐ雪の女王の元に行ったんじゃなかったんだ。

まあ、それはともかく、
感想は「こわいはなし」でした。
一番こわかったのはラストシーンなんだけど。

悪魔と悪魔の作った鏡のかけらが世界中にちらばって、
善悪や美醜が逆に見えてすごい大変なことになっているのに、
そのフォローがまずない。放置。
でもって目に入ったりしたら、善良な人間が真逆の人間になってるのに、
それもまた放置。
アンデルセンにとって、人間ってそういうものって認識?
カイなんて、乱暴ないじめっ子にされてしまったよ。

カイとゲルダは幼馴染みで、お互いの家を行き来しているけど、
二人のどちらの身内か分からないおばあさんしか
家族が出てこない。いるはずなのに。
で、おばあさんは。
行方不明になっていた二人が帰ってきてもリアクションがない。
もしかして、わりとどうでもいい存在だったの? みたいな怖さ。

結果的にゲルダは雪の女王と行ってしまったカイを追うことになるけど
そこまで考えて行動していない。
というより基本的に。ゲルダ、話があまり通じない。
それはゲルダだけじゃない。
ほぼすべてのキャラクターがそうという恐怖。

中でもゲルダを自分の娘にしてしまおうとした魔女の花園の花たちが。
本当に何の意味もない自分のことだけ延々話す話す話す。
カイのことしか聞かないゲルダ。
それに答えず自分のことしか話さない花たち。
ひたすらシュール。
この挿話、本当に必要ですか? 尺の無駄遣いでは?
そりゃ絵本とかでこのシーン、カットされるわけだよ。

カイに似ている王子の元に行くのも。
何故に夜に寝台に行く?
でもって似ているのが「首」。
顔ですらないんかいっ。
「あの人の首、〇〇くんに似てる」とか、
普通の人は思わないよ!
そりゃ、「顔が似てる」に改編されるよ……。

と、それはもう、突っ込みどころ満載で。
わりとどいつもこいつもマイペースというか自分勝手というか。
あんまり普通じゃないというか。
戦争しているから遠回りして帰るとかもびっくり。
そんな気配のない童話だったはずなのに。

さて、私が一番怖かったラストシーン。
カイの中の悪魔の鏡のかけらを溶かして、
雪の女王の元から家へと帰って来る。
寄り添って幸せそうにエンドなんですが、
「身体は大人で心は子供のままの二人」なんです。
これが、なんか滅茶苦茶怖いと思ってしまった。

ゲルダが旅したのは、おそらくデンマークから
ノルウェー・フィンランド経由で北極圏。
その往復。
魔女に囚われたり山賊に囚われたりのロスタイムあり。
帰路の回り道もあり。
……身体的に大人になってても不思議じゃない時間が流れている、
と言われたら「そうかも」と思える。
カイはまあ、心も逝っちゃってたようなものだからまだ分かるけど。
普通、そんな旅してたら精神も成長していくものでは?
なんで二人とも子供のままなの?
作中に時々出て来る讃美歌が幼子イエスのもので、
もしかしてそれの影響もあったりする?
祝福か呪いか。

改めて読んだ「雪の女王」はシュールで怖かったというお話。
あと、文体がやたら読みにくくて目が滑りまくった。
こんなに目が滑ったのは
小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』以来かも、と思った。
あ、夢野久作の『ドグラ・マグラ』も追加で。
ちゃかぽこちゃかぽこ。
それしか記憶に残っていませんが何か。




ちなみに自作小説は進んでいません。
夕べ、気になるとこを修正してタイムアウト。
そうしたら、眠りがすごく浅くてですね。
脳は半覚醒状態で、話の先のことを延々考えていたのですが。
覚えてるわけないよね、ていう。
おかげで今朝の眠いこと眠いこと。
無駄なんだったら、熟睡させてほしかったよ。
それか潔く起きて書いてた方が、
少なくとも残るものがあったはず。
展開はいい加減面倒なので敵の本丸突入にしちゃおうかなと。




月別アーカイブ

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2017

2016

2012

2011


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.