Nicotto Town



【小説】友達の扉 その⑪友達の扉



ーーーー朝のホームルーム

ホームルームの時間になっても薫子先生はこなかった。
さっきの騒動から少し落ちつた頃に、教頭先生が来た。

「みなさん、席についてください。」
「大切なお話があります。」

教頭先生は淡々と話し始めた。

「皆さんの目安箱の投書を読んで調査した結果、美咲(薫子)先生には、このクラスの担任及び教科担当を辞めてもらうことになりました。」

クラスがざわめいた。
「目安箱?」
「私書いたよ。市原さんがかわいそうだって。」
「オレも書いたぜ。」
「なんだ、みんな同じきもちだったんだな。」

みんな口々に
「市原さん、ごめんね。」
「市原、悪かったな。」
って言ってくれた。

そのあとの1時限目の授業は授業にならなかった。

ーーーー休み時間
私のところに初言子さんが来た。
「上田君のことはあきらめますわ。あなたの為に金髪にしてくるなんて、私の負けですわ。」
「あっ、それと、これ、さしあげますわ。」
センラさんのカードだった。
「市原さん、センラさんのファンでしょ?私は志麻様のファンですから。」

「あーーーーーーーーっ!」
私は思わず叫んでしまった。
「翔子さん上田君好きなのは、志麻君ににてるからでしょ(クスッ)」
「ち・ちがいますわ。」
「それに私、上田君が好きだなんていってませんわよ(汗)」
赤くなった翔子さんがなんか可愛かったw
「あっ、それから、お弁当は上田君とじゃなく私たちとたべましょ。」
「いいわね。」
相変わらずマイペースな翔子さん(クスッ)

後ろの席の上田君が
「よかったな。」
って声かけてくれた。
私はとびっきりの笑顔で
「うん♡」って返事した。

                        (終わり)

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2025/01/13 23:25
> マウントレーニアさん
ありがとうございます。
私は折原みと先生(漫画家さんね)の描かれる絵を想像しながら描きました。
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2025/01/13 23:10
出てくる人たちのそれぞれの顔が浮かんでなんだか心が温まりました♪
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2025/01/13 20:59
> おきらくさん
なんか、すごく嬉しいです。
最終話見て、全部読んで頂けるなんて、
本当に、嬉しいです。
ありがとうございます。
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2025/01/13 20:57
> 裸の悪乃娘豚人間さん
読んで頂いてありがとうございます。
楽しんで頂けてよかったです。
アバター
2025/01/13 18:34
最初、スマホで最終話(?)を読んで、コメントする前に
最初から、読みました。

>「なんだ、みんな同じきもちだったんだな。」
琴線に触れたんで展開を知りたくて…
ステキな話でした。

通りがかりに失礼しました。
アバター
2025/01/13 17:37
最後までサクサク読めて楽しませてもらいました
ありがとうございます



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