【小説】友達の扉 その⑩ 金髪
- カテゴリ:自作小説
- 2025/01/13 16:51:58
ーーーー学校
ーーーー教室の前
私は茶色い髪に天然パーマのままだった。
また、薫子先生に嫌味言われるんだろうな。。。。。
ドアの前で立ちすくんでる私に後ろから、上田君が声をかけてきた。
「おはよっ、市原。」
振り向いた私は声を失くした
金髪ーーーーーーー!!!!!!!
上田君の髪は見事に金髪に染められていた。
上田君は平然と教室に入っていった。
クラスがざわめいた。
「上田!どないしてん?その髪!」
「薫子先生に怒られるぞ。」
「下手すると停学だぞ!」
「どうして、まじめな上田君がそんなことしたの?」
上田君は冷たい視線でぼそっと言った。
「おまえら、髪の色の違う奴とは、しゃべらないんじゃないにかよ。」
「現におまえら、市原の事、無視してるだろ!」
それを聞いて、私は、私の為に上田君は髪の毛を染めたんだってうぬぼれてしまった。
でも、それは、うぬぼれではなかった。
上田君は私に向かって言った。
「市原、オレと友達にならないか?」
「おしゃべりしたり、一緒に弁当食べたりさ。」
私は、嬉しくってその場に泣き崩れた。
そんな私の頭を上田君はやさしくなでてくれた。
(つづく)
やっぱり、くつっいて欲しいよね。上田君と萌香ちゃん
ごちそうさまでした