現役ということ
- カテゴリ:日記
- 2024/11/11 23:30:57
カズこと三浦知良さんが、来期も横浜FCからの期限付き移籍で、アトレチコ鈴鹿でプレーを続けるとのこと。57歳です。アトレチコ鈴鹿はJリーグの更に下のJFLのチームなのでアマチュアリーグですが、それにしてもです。
まあ分からんでもないのですけどね。私自身がもう53歳ですが、普通にスポーツはしているし、正直なところ体感的には20代30代の頃と比べて劇的に体力が落ちたという印象は持っていないし、壊した肩と腰の状態が万全であったなら、いまでも若い頃にやっていたアメリカンフットボールだって出来そうだなと思います。
しかし、20代の選手に交じってJFLでプレーをするというのは、そういう次元ではありません。なにより凄いのは、コンディションと体作りでしょう。写真で見ていても、引き締まり、つくべきところにしっかりと筋肉のついた体は、ほんとうに素晴らしいと思います。
先日、松崎しげるさんのコンサートを観てきました。
どこで観てきたのかは、コンサート自体がクローズドなものだったので諸事情により伏せておきますが、いや良かったですね。
御年74歳。たしかに全盛期のような声量も、声の張りも、高音も出てはいません。でもそれをテクニックで旨い事ごまかしつつも、上手いトークも絡めて迫力満点のエンターテイナーとしての姿を見せてもらいました。
コンサートの性格上、ガチ松崎しげるファンではない人が大半であろうことも考慮したのだと思いますが、自身の曲は少な目で、既にこの世を去った過去の盟友や先輩の有名曲が中心の選曲。
尾崎紀世彦さん「また逢う日まで」
坂本九さん「上を向いて歩こう」
などなど。。
そして、先日に突然亡くなってしまった西田敏行さんとの最初で最後のデュエット音源「夢に隠れましょ」
親友の西田さんとは何度もデュエットをしているのに、音源として残っているものが一つもないという事で録音した曲で、これが結局は彼の遺作となってしまいました。いやぁ、良い声だなあ。松崎さんのハスキーボイスと、西田さんの柔らかくて澄んだ対照的な歌声が素敵な一曲です。
何年か前、現役引退をする数年前に、加山雄三さんのライブを2度ほど観ましたが、当時すでに80代。正直、期待もせずに観たのですが、とんでもない。冗談かと思うような堂々のステージでした。
現役であることに対して自覚的でなくなったら、転がり落ちるようにダメになっていくんだと思います。彼らのようなプロであれ、自分のようなアマチュアであれ。
甘え始めて4年くらいでしょうか。
甘えない自分でいたいものだと、どうやったら自らを戒められるのか。
肉体の衰えよりも、心の衰えとの戦いのような気がします。
2週間後に、今年最後の大会です。
50m自由形に絞りました。
バタフライは今年は完全封印です。
やれることをやろうと思います。
ではでは。
そうね。
ボロボロになっても戦う姿がカッコいい人と、そうじゃない人はいる気がしますね。
個人的には、往生際の悪い人が好きかなw
そういえば、プロボクサーの井上尚弥さんが「自分はボロボロになって行く姿を見せるタイプではないし、ファンもそれを望んでいないと思う」と言っていて、何歳で引退するかを決めていると言ってた。
タイプって言うのもあるよねえ。
わたしも井上尚弥さんがボロボロになる姿なんかみたくない。
でもサッカーにキング・カズはボロボロになる姿が素敵だと思う。
引き際が決められないというとネガティブですが、でもやっぱり燃え尽きることができないんでしょうね。徐々に衰えることは自覚しながらも、まだやりつくせていないという感じ。世間がそれを責めないのは、ここまでやるかという突破感があればこそなんだと思います。
ジョアン・ジルベルトのライブ
コンサートって言わないところが・とんとん・さんらしくて良いですねw
自分で引退を決めれる人の潔さも魅力ですが。
役20年前にジョアン・ジルベルトのライブに行って、彼の持つエネルギーに「参りました」と言う気分になったことをふと思い出しました。あの時、最後の日本公演!と言われていたのに、結局その後も一回来日公演してたなあ。