クトゥルフ神話TRPGノベルを読んで
- カテゴリ：小説/詩
- 2024/10/09 13:50:46
クトゥルフ神話TRPGノベル
”オレの正気度が低すぎる”を読み終えました。
内容
普段からクトゥルフ神話TRPGをプレイしている”オレ”が
ひょんなことから、本当に死んでしまうクトゥルフ神話TRPGの世界に
紛れ込んでしまう。
果たして生きてこの世界から脱出することができるか？
そして、この世界を創造したキーパー（ゲームマスター以降GM）は誰なのか？
"オレ"は自身で作ったキャラ天星カケルとなり、
この世界からの脱出を試みるが、
悪乗りで作ったキャラなので正気度が低すぎて...
感想
小説（物語）を楽しむという感じではなく、
クトゥルフTRPGの在り方（やり方）を小説形式にして説明する
という感じでした。
主人公がクトゥルフ神話TRPGの玄人なので、
本来はあまりTRPGではしない、
メタ的な知識の導入や発言が恣意的にあります。
そのせいで、物語性が希薄になってしまっているのだけれど、
筆者は、物語性よりもTRPGの説明に重点を置かれたんだなと思いました。
物語性自体にも無理（矛盾）があるのですが、
そもそもクトゥルフTRPGはそういった矛盾したストーリーを
キーパー（GM)とプレイヤーで相談しながら楽しく解決して
物語を進めましょうということらしいです。
なるほど、キーパー（GM）もプレイヤーの行動をみて
いろいろ即興で事態を進行しなければいけない以上、
物語が破綻することも考えられます。
そうならないように、プレイヤーもただのお客としてではなく、
全てをキーパー（GM）任せにしないで
積極的に物語を崩壊しないように提案などをして一緒に進めましょう
というのがTRPGなんだと解釈できました。
さて、気になる"正気度"ですが、
クトゥルフ神話TRPGは死体を発見したり、
いろいろな精神的プレッシャーを受けるたびに、
正気度ロールといってダイスを振り、
自身のキャラクターに設定されている正気度からマイナスしていき、
０になると狂気にかられゲームオーバー？
（小説では０にならないから本当のところは良く分からない）
という仕様らしいです。
初期値の正気度は、自身で決められるのか、
ダイスでランダムに決まるのかはよくわかりませんでした。
とりあえず、クトゥルフ神話TRPGをこれからやってみたいという人は
一度読んでみてもいいように思われます。
うむ。完全にクトゥルフTRPGをまったくしらないけど、やりたい人向け用じゃ。
そもそも、小説読みたければラヴクラフトの正史があるからねぇ。
自分はどんなルールか知りたかったから参考にはなった。
あと、～～リプレイていうのはTRPGをプレイしたのをそのまま書き起こした本らしい。
まあ、読む気はないです。
邪神ちゃんドロップキックでいいかな・・・TRPG要素は皆無だけど。