ゲシュ崩ログ 489 届いたおろちんゆーグッズ
- カテゴリ:日記
- 2024/10/04 00:48:35
ユーチューバーの人で顔を出してる人なのに、ネットの商品が届かなかった事があってから、ネットで商品売る人って詐欺もいるんだな怖いなと思っていたけど、顔も名前も出していないおろちんゆ~というよく考えたら信用していいのか怪しすぎる人のネットの商品は、今回もやっぱり無事に届いた。無事に契約をきちんと果たしてくれました。信用してよかった、と安心しました。顔も名前も出してない人のほうが詐欺らないという事実。子供がさっそくおろちんゆーの歯ブラシで歯を磨いていました。なんだかんだで子供に人気がある人なんだな~と思いました。
おばさん、無料ドラマにはまる。
アマゾンプライムで無料の中国ドラマ「龍の花嫁」を見た。中国といえば、宦官が絶大な権力を誇る国。中国の貴族物語にはよく登場するアイコン。「龍の花嫁」にも登場していた。
この「龍の花嫁」というドラマ。面白かった。おばさんとしてはもう少しダークな要素が入ってたほうがもっと喜んでたけれど、稀に見るピュアな物語というか。現代というよりひと昔前の健全な少女漫画というような感じで、子供むけのような気がしたので、それはそれで。かなり子供向けという感じが嫌いでもないので。楽しんでみました。美男美女ぞろいで、画ヅラだけ眺めてても楽しいです。物語はもちろん重厚で、「輪廻」というものが一貫して意識されている感じです。そもそも、タイトルが「龍の花嫁」だから、人間と人間じゃないものの結婚の話。その時点ですでに怪談、フィクション、ファンタジー。しかし中国の豊かなイマジネーション物語によくあるように、そういう不思議なものの説明はあまりありません。魔法が使えて当たり前の世界で、当然のように魔法が使える主人公。それに驚かない宦官たち。魔法の恐ろしさや龍の不思議な生態をよくしる動物の猿みたいな老翁。なかなか不思議がスゴイです。恋愛モノ、とジャンル分けしていいのか迷う。どちらかというと、西遊記みたいな不思議な冒険譚みたいな話かも。一貫して、主人公と主人公の愛する女性が、強く愛しあい惹かれあう事を描いている。長いお話なのに、それはブレない。そこが何だかいいな~と思いました。あと、女の子のキャラクターがものすごくいいな~と思いました。あちゃ~!っていうか…。あと、男の子キャラクターも。主人公の寧という龍の王子以外のキャラが、私の好きなキャラでした。主人公ってなんだか空っぽなんですよね。人間味が無いというか。多彩な感情豊かな主人公以外の登場人物たちが凄く魅力的でした。
莫乗風(ばくじょうふ~)
なかでも、なんともいい味だしていた、莫乗風というキャラクター。激情するおぼっちゃま。ドラゴンボールでいうとベジータみたいな。王子様なんだけど、とても残念な王子様。そして愚か。だけど親思い。憎めない愛すべき、スネおくん。お金の使い方がとても残念。ジャイアンみたいなやつにお金せびられてるような。そんななんとも悲しい憎めない可哀そうで悪い、そしてちょっと狂っている(狂っていないかもしれないが、牢屋でちょっと発狂じみてた)そんな憎めないばくじょうふ~。もともといい育ちで親にも愛されているのに、選択がいつも間違っている。愚かすぎるぞ、ばくじょうふ~!でも、彼は最終話で美しい貧民として輝かしい笑顔を見せてくれる。ばくじょうふ~がもし性格的に難があり、それを正そうとする心がなければ、最終的に彼は貧民になるしかないだろうなと思ってたけど、そうなって不幸だと自分を憐れむのかな?と思いきや、ばくじょうふ~は、貧民になっても幸せそうで、どころか貧民になっても音音に贈り物をする(おそらくは、自分たちの仲間の証明のような指輪的な、チームカラーのような、仲間を意味するようなアイテムのようなものを贈る)。その奉仕の心は、貧民に身を落としても貴族的で素晴らしい。ばくじょうふ~のような、御曹司でいながら正道を歩む事をせず、貧民に身を落としてから本物の貴公子のようにふるまうという不思議なキャラクターは、なかなか発見し難いキャラクターです。お顔も美しいと寧の兄に言われてるのに、なぜか自分を醜いと思って、「こんな顔なのに」と自分を卑下する。王子様なのに、かなりひねくれまくっている。性格ひんまがっている(笑)そんな、めちゃくちゃな弱点や短所が、愛しい。そんなキャラクターです。刑務所で発狂してた時と、民の前に投げ出されて罰を受けるというシーンがなんとも絶望的で恐ろしいものがありましたが、ラストの回を見るに、彼は苦境をなんとか乗り切れたのだろうと思う。そして少し性格も庶民に近くなっていた。王子様王子様していたのに、少しは人間に近くなったという事か。いい事なのか。どうなのか。でもそういう色んな事をひっくるめて、この物語のばくじょうふ~という存在は、人間という生物について深く多角的に考察させてくれる面白さがありました。ばくじょうふ~の激情、怒り、悲しみ、涙。親への想い。苦しみ、憎しみ。罵倒。ばくじょうふ~の感情豊かさは、まるで主人公寧の真逆です。主人公だって人間なのに、ばくじょうふ~のように感じ、嘆き、怒り、妬みそねみうらみ、そんな事があってもいいのに、主人公寧とばくじょうふ~は光と影のよう。その真逆さが逆に面白い。凄い。興味が尽きない。この物語で欠かせないキャラだったと思うんですね。ばくじょうふ~のあの人間くささ。そして最終的にヤクザの親分みたいなのの下についちゃう、いかにもスネおくんらしさ。すねお君って好きなんですよね。ドラえもんの中で。かなり。ばくじょうふ~、最後にはでも、きちんと海の王様のヤクザから足抜けして、貧民にはなったけど、あの清々しい笑顔で生きている姿が見えて、私はなんだかばくじょうふ~が主人公でもいいんじゃないかと思ってました。どうやってばくじょうふ~が幸せになるのか、スピンオフがあってもいいような。ばくじょうふ~がたどる、龍の生き様でもなく、海の王様龍の生き様でもなく、「人間」の生き様というものを、すごく考えさせられる。そんな彼の犯す過ち、その時の考え方や行動は、とても興味深いものがあった。人間って、そういうものなんだというか。そんな激情的なキャラクターだったけど、音音にはとても優しいとしたら、彼はもう、私の中では断然、主人公の寧よりもはるかに魅力的な、主人公だ。
あと、一回だけこのドラマで千と千尋の神隠しの音楽がひょっこり使われてたような気がした。短かったからさだかじゃないが、この作品を作った中国人、かなりのジブリマニアではないかと思った。