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社日


こんばんは!21日(土)は、

東北や北陸では雨が降り、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
土砂災害等に厳重に警戒してください。
北海道や東日本太平洋側は概ね晴れますが、所によりにわか雨がありそうです。
西日本や南西諸島は午後を中心に雨が降り、
非常に激しい雷雨となる所もある見込みです。

【社日】 しゃにち

☆社日とは雑節の一つで、産土神(うぶすなかみ)を祀る日です。

<概要>

〇社日

社日とは、生まれた土地の神様をお祀りする日のことです。

産まれた土地の神様のことを産土神(うぶすなかみ・うぶのかみ)といいますが、
社日の社は産土神のことを指しています。

産土神は土地の神様といわれていますが、
土地に根付いているというよりかは、
その土地に生まれた人に一生ついているといわれています。

その為・・・

後に引っ越しをして土地を離れたとしても、
産土神は生涯に渡り、自分を守ってくれるありがたい存在です。

@産土神

 産土(うぶすな)とはそれぞれの人々の出生地の意味であり、
 即ち産土神は生まれた土地の鎮守、或いはそこに祀られる神々を意味します。

 ★産土

  産土という語は必然的に子供の出生を連想させます。

  例えば産土神の社(やしろ)の砂を、
  出産時のお守りにする例が見られることや、
  近世には同じ産土神を信仰する者達を産子(うぶこ)と呼んだこと等から、
  元々この神は、子供の誕生と深く関わるものと信じられてきました。

  又近世には、産土神はその土地の住人達の祖霊とともに、
  郷土の地とそこに住む人々を守護する存在であると信じられるようになり、
  その結果、産土神と氏神の区別が曖昧になっていきました。

  氏神は産土神とは異なり、
  元は古代以降の血縁集団である氏族の守護神を意味していましたが、
  中世以降に村落社会の形成が進む中で、
  土地の鎮守である産土神と氏神が徐々に混同されるようになっていきました。

  明治になり、氏子制度が整備されてきますと、
  やがて産土神は氏神とほぼ同一視されるに至り、
  故郷の鎮守神として、氏子達の日々の信仰の対象となるのです。

  □氏子調(うじこしらべ)又は氏子改(うじこあらため)

  1871年(明治4年)から1873年(明治6年)にかけて、 
  明治政府が行いました日本の政策です。

  国民に対して、
  在郷の神社(御社)の氏子となることを義務付ける宗教政策です。

  ◆概要

   明治政府は明治4年7月4日(1871年8月19日)に、
   太政官布告第三二二号「大小神社氏子取調」を発布しまして、
   氏子調を開始します。

   氏子調は同法令によりまして、
   御社とされた神社の氏子となることを義務付けるもので、
   宗教政策の側面と同時に、戸籍や身分証明の側面を持ちます。

   これは先史の寺請制度の後継制度とですが、
   寺請制度は明治4年9月に廃止されています。

   簡単にいえばそれまでの寺請制度によりまして、
   仏教寺院の檀家となることを義務付けられていましたのが、
   神道の制度に置き換わったということです。

   しかし・・・

   明治6年5月29日太政官布告第一八〇にて僅か2年で廃止されました。

   宗教政策としては、
   キリスト教禁止(邪宗門厳禁)や神道復興の側面を持ちますが、
   内政としては戸籍制度の補充、行政単位の区分けという側面も持ちます。

   神社や神道を利用した制度でありますが、
   発給決定権等の権限は戸長に集中していまして、
   神官は単に守礼記入と統計処理を行うだけでありました。

  ◇前史・背景

   江戸時代、キリスト教禁止令に端を発して幕府は宗門改を行いまして、
   その中で寺請制度の確立や宗門人別改帳の作成を行いました。
   
   やがてそれらは本来の宗教政策という一面から、
   行政、特に民衆調査としての側面を強く持つに至ります。

   1867年大政奉還によりまして明治政府が成立します。

   明治政府は五榜(ごぼう)の掲示に見られるように、
   江戸幕府の政策の幾つかを継承していまして、
   その中にはキリスト教の禁制や宗教改め、
   そして、寺請制度も含まれています。

   寺請制度は行政の補完や寺院の安定的な活動といった、
   利益をもたらしましたが、一方で腐敗の温床ともなり反発もありました。

   幕末は尊王思想の高まりや神道国教化運動等によりまして、
   神道優位の風潮が起こります。

   やがて明治政府が成立しますと、
   折からの仏教への批判は大きなものとなっていきまして、
   やがて廃仏毀釈運動へと繋がっていきます。

   又、同政策の施行の直前には戸籍法を施行していまして、
   1区1000戸からなる戸籍区に郷社1つを対応させています。

  ◆制度

   出生時は全て戸長に届け出、その証書を当該の神社(郷社)へ持参します。
   すると神社は守礼を傍受しまして、これが氏子の証明になります。

   一般老若者も又同様の手順で、在郷の神社の氏子として登録されました。
   又、神社は他にも氏子籍(壬申戸籍)を作成する義務を負いました。

   移転する場合は、移転先の神社の守礼を発行していただきます。
   死亡の際には戸長を経て、神社に返納されました。

   又、6年ごとに戸籍改が行われまして、
   その際は戸長が検査することになっていました。
   しかし、僅か2年で廃止された為、実際には行われませんでした。

社日は「春の社日」と「秋の社日」の年2回あります。

これは昔から農業の中心であったことから、
春の田植えの時期と秋の収穫の時期は一年お腹でも特に大切とされてきた為、
その土地の神様である産土神をお祀りすることで、
五穀豊穣を願ったり、感謝したりしていたといわれています。

社日は春分の日、秋分の日に近い戊(つちのえ)の日になります。

@2024年の社日

 ・春の社日:3月15日(金)

 ・秋の社日:9月21日(土)

なぜ戊の日が社日に選ばれたかといいますと、
つちのえ=土の兄(え)から土地の神様を祀るのに相応しい日だからです。

問題 秋の社日は収穫したばかりの新米を一升瓶に入れまして、
   お銚子に入れたお酒やおはぎをお供えする所が多いです。

   *地域によりまして、お供えものや風習が異なることもあります

   社日にはしてはならないことがあります。

   次の文章から〇の中に入る文字を教えてください。

   ・畑作業

   ・家庭菜園

   ・ガーデニング

   これら等、〇を扱う活動は控えるべきとされています。

1、土

2、火

3、水

〇ヒント・・・〇

〇を触ることによりまして、神様の領域を不用意に乱すことになりかねない為、
この日は〇いじりを避けて、神様に敬意を表する日として過ごします。

社日は農作物を育てる土地の神様を祀る日でありまして、
その為には米、野菜、種子等の農作物や、餅、お酒等、
農作物由来のものを供えるのが一般的です。

肉や魚は、〇地の神様とは直接関係ないものとされていまして、
これらを供えることは神様への敬意を欠く行為とされています。

土用期間中に〇を動かす〇木工事や建築作業を控える週間もあり、
社日のタブーと似た考えから生まれたものといわれています。

お分かりの方は数字もしくは〇に入る文字をよろしくお願いします。






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