ビブリア古書堂の事件手帖1を読んだ
- カテゴリ:小説/詩
- 2024/09/18 10:08:44
『ビブリア古書堂の事件手帖1』
あらすじ:
主人公五浦大輔は23歳就活中の青年。
思いがけず亡き祖母の『漱石全集』に、作者の署名があるのを見つける。
そこで、近くのビブリア古書堂に査定に持ち込もうとする。
店主は古本屋のイメージに似つかわしくない、
若くきれいな巨乳の女性篠川栞子だった。
しかし、彼女は怪我をして入院していたため、
五浦大輔は入院先の病院へと向かう。
そこで大輔は、古本の署名から自分の出生の秘密を知ることになる・・・
感想:
評価は5点中4.5点。これといっておかしな点のない良書だと思う。
四話構成になっており、各エピソードごとに少しほろっとさせられる。
例えるなら、TVドラマの”相棒”の脚本に似ている。
それに、毎回古書のうんちくがあって楽しいし、
最後も、伏線を回収するような作りでよかった。
気になるほどではないけど、人によっては推理がちょっと強引に感じるかなぁ。
1話ごとにキーとなる書籍があって
夏目漱石の『漱石全集(三四郎、門、それから)』、
小川清の『落穂拾ひ、聖アンデルセン』、
クジミンの『論理学入門』、
太宰治の『晩年』があるんだけど、
これらの書籍について知っている人は、もっと推理が楽しめると思う。
自分は漱石しか読んだとこなかったけど、読んだのが昔過ぎて全然記憶になかった。
ただ、どういうわけか2巻目をあまり読もうという気にならないんだよね。
多分、1巻でほぼ話が完結していて、
続きが気になるって感じが無いせいかも。
それと自分には、ちょっとまとも(まじめ)過ぎるのと、
甘酸っぱい青春が眩しすぎてつらいかな。
次のラノベは、クトゥルフ系の『俺の正気度が低すぎる』でも読もうかと思っているんだけど、
今読んでいる本が渋滞しすぎていて、少し遅くなりそう。