思い出の絵本は?
- カテゴリ:今週のお題
- 2024/09/11 00:24:37
思い出の絵本といって思い出すのは『シナの五にんきょうだい』(クレール・H・ビショップ ぶん、クルト・ヴィーゼ え、いしいももこ やく)である。
Amazon のページに載っているあらすじは以下のとおり。
---昔シナの国に、姿かたちがそっくりの5人きょうだいが、お母さんと一緒に暮らしていました。兄弟は5人ともそれぞれに不思議な力を持っています。一番上のにいさんは、海の水を全部飲み干すことができました。ところがある時事件に巻き込まれてしまい裁判にかけられることに。でも、兄弟たちの不思議な力で危機をのりきることができました。古典名作絵本です。---
読んだのはおそらく就学前後。家にはなかったから、幼稚園か小学校か図書館で読んだのだと思う。兄弟の特殊能力が痛快だけれどもどことなく怖いという、他の数多の楽しい絵本とは一線を画す作品としてずっと記憶に残っていた。
30代のころ、訳者を変えて再出版されたものを手に入れて再び読んだ。
大人になって読んだときのほうが、さらに怖くて不気味であった(笑)。友人が「読みたい」と言ったので読ませたら「これ、名作なの?」と腑に落ちない顔で言った(笑)。大人の感覚で読んではいけない本なのだろうと思う。
今となっては、子供のころに読んだときに感じたあの面白さを、そのままに感じることができなくなったことを寂しく思う。再読しないほうがよかったのかもしれないとも思うのだが、数十年ぶりにあの懐かしく忘れ難い本を手にすることができた喜びもまた至福だったのである。
コメントありがとうございますm(__)m
おお、グリコさんも読んだことがおありでしたか♪
殺人罪に問われた長兄を役人たちがなんとか死刑にしようとするのがまず怖いです。
さらには、手足がどこまでも伸びるだとか、鉄の首を持っているだとかの能力が
よく考えるととても不気味だったのだろうと思います。
でもおっしゃるとおり、入れ替わりのトリックには今も昔も心惹かれるものがありますよね♪
確かに今思い出してみるとちょっと不気味かもしれない…。
だけど子供のころは三つ子の兄弟とか、自分と同じ顔の人間との入れ替わりとかに憧れていました。