思い出の絵本は?
- カテゴリ:今週のお題
- 2024/09/09 09:49:41
母が絵本好きだったので、思い出の絵本は山ほどある。
ねずみくんのチョッキ、からすのパンやさん、ノンタン、はらぺこあおむし、ぐりとぐら、おしいれのぼうけん、三びきのやぎのがらがらどん…
作家でいうと、いもとようこさんの絵本は特にたくさんあった。
それらの中でもいちばん印象に残っているのは、谷川俊太郎作の『もこもこもこ』だ。
この絵本には文章がない。人も動物も植物も出てこない。
「擬音」と「図形」だけ。
なのに、ストーリーを感じる。
最後のページまで辿り着いた後、すぐ最初のページに戻りたくなる。後ろから読んでみたりもした。
絵本にありがちな、教訓とか、主人公の成長物語とか、メッセージとか、なんもない。
ただその絵本だけがそこにある…という感じが、唯一無二だなと思う。