この戦国ゲーム最高かよ!と思ったのは(第1話)
- カテゴリ:自作小説
- 2024/08/31 23:03:13
すまん、実はここ、グンマー帝国の首都ウマヤバシティーなんだ。
言っとくけど、やばうまじゃねえぞ! そして、場面は202X年のとある戸建て住宅ってってことで、ヨロシク。
さて、早速ですが仕事帰りの主人公春香(はるか)は、只今の挨拶もなしにのたもうた。
「疲れたわ~、仕事とはいえあの禿じじい、許せませんわぁ」
「どうした春香、また患者さんに尻でも触られたか、そういうのをサラッとかわすのも、看護師の仕事の流儀つうもんだ」
リビングにくつろぎこう返す信雄は、VAPE(電子タバコ)をくわえ、ニコチン断ちする意思の無い非番の医師であった。もちろん、おやじギャグを地で行く一人でもある。
「信雄さん、春香はまだ今の病棟へ配属になったばかりよ、そういうのって時間がかかるの、なれっていうか経験が必要だわ」
「そうかもしれんな、でも、楓は始めから上手くやってたような記憶が・・・」
「そうですか、信雄さんがそう思うのならそうなんでしょうね(ばか、どんかん)春香、お夕飯もうすぐなんだけど、どうする」
ここは言うまでも無かろう、なれというか半ば呆れた末に、楓は信雄と結ばれたのであった。他愛もないいつもの会話にじれている春香は、とくにしゃれっ気の無い上着をすでに手に提げていた。
「ごめん、ちいちゃん、シャワー浴びたら約束があるの、おへやへ持ってきて、じゃあ、急ぐんでよろお」
「またか、行儀が悪いぞ。しかし、なんで母親の楓が『ちいちゃん』になるんだ、わけわからん」
「またかって、あれ、パパッチが教えてくれたんじゃん、ね・と・げ」
浴室へ急ぐ春香。
「ちいちゃんの件は無視かよ、それとパパッチとかパパラッチかよ」
「しかたないでしょ、若い子は自分たちの文化を作り上げていくもの、 特に言葉はね時代の象徴なのですわ。それと、あまり過保護にするからパパッチなんて言われるの」
パパッチとはよく言ったもんだ、まあストオ君(ストーカー)よりややましかもしれん。キッチンで忙し気にしながらも会話を続ける母楓であった。
「言葉は時代の象徴か、かもしれんな『俺の怒りが有頂天』なんて今は言わんしな。で、やっぱりパパラッチかれ来てるんかあ~い」
「らしいわね、それと有頂天とか何言ってるの、あのころだってoffでは言わないでしょ。『俺の怒りが有頂天』なんて誰が証拠ですか」
「おまえも、ブ○ント語いけてるやないかあ~い」
「(しらんぷり)ところで信雄さん、こんなの届いてましたけど、お仕事関係かしら」
いつものそこよと、目くばせする愛妻に、ちょいとまんざらでもない意思。
「どれ、なになに(新規開発中ベータテステー当選のお知らせ・戦国を潜り抜けろ)・・・仕事?(ぎくっ)まあ、そんなところかな」
「信雄さん最近、ネットでの医療活動に興味ありましたもんね」
「ああ、サイバードクターっていう、仮想空間で開業する感じのやつでな」
「そうなの、でもその案内何かの間違いかしら、 戦国とか書いてありましたわ(また、なにか始める気ね)」
「ああ! これは間違いだな、どこでわしの情報ゲットしたんだろお(おろおろ)」
「あらそうなの、なら処分しておきますわ」
「いやあ、せっかくだから、ほら、あれだ、春香なら興味あるかもしれんぞ」
「あなたさっき、春香にまたかって言ってたでしょ。それって、またゲームに夢中になっているのかって意味でしょ、まあ、仕方ないですわね、そもそもゲームが数少ない父娘のコミュですから」
「だが最近、かまってあげられんのじゃよ」
「かまってもらえないの、ま、ち、が、い、デス」
こんな会話をよそに、タオルで頭をガシガシしながら自室へ駆け上がる春香。
「春ちゃん、夕ご飯できたから持っていくわね~」
「は~い」
返事は扉を閉じる音にかき消されるのであった。
ごめんなさい、文字数オーバーで書き込みできませんので、続きは下記のアドレスから「kakuyomu」の投稿記事を読んでいただけると幸いです。かしこ。
https://kakuyomu.jp/works/16818093083970397622/episodes/16818093083975968493