Nicotto Town


「さくら亭」日報


黒92-3



黒ガチャ92によるコーデ第三弾。
「裏切者」にスカートと「ゴシックフレアコルセット」を足して。
あやしい墓場に血煙の上がる真夜中。
ただし、もふもふ付き。

もふもふという単語だけでシリアスもホラーも押し流されてしまう。
もふもふは偉大。
そして猫は神。
何故、私は猫と暮らせていないのか。
猫さえ傍にいてくれたら、それだけでいいのに。
ペット可物件じゃないのが一番の理由なんだが。


ところで私は好きな相手に対して同一化願望がある。
小学校の二年生だったか。
母方の田舎に行った時、そこで飼われていた猫に恋をした。
先方は子供がお嫌いだったので近づくことも困難だったのだが。
それからしばらく私は「ミケと呼んでくれ」と言っていた。
その猫、三毛猫だったんだわ。
そして私はお馬鹿な子供であった。
猫かわいい。猫大好き。そうだ、猫になろう。
そう短絡した。

猫の鳴きまねは今でも得意である。
自画像にはもれなく猫耳がつくようになった。
それは現在のアバにも生えているけどね!
見えないしっぽは機嫌のよい時はぴんと立ってるから。
脳内猫耳もぴるぴるしてるぞ。
来世は幸せな飼い猫か、幸せな猫飼いでお願いします。

ちなみに。
猫化願望が悪化した原因に、
ポール・ギャリコの『ジェニィ』という小説と
中一の時に出会ったせいだとも思う。
いきなり猫になってしまったピーターという男の子。
猫としての生き方も知らないピーターを助けてくれたのは
ジェニィという雌猫だった。
はじめは、ピーターに猫として色々教えて守って愛を注いでくれる母のように。
やがて成長したピーターにとってかけがえのない女性になっていく。
とても美しく愛おしい物語なんである。

ちなみに中一の時の私の愛読書はこの『ジェニィ』の他には
スティーブンソンの『宝島』、そして
ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』だった。
何を求めていたのだ、あの頃の私。
そして中二の時に『指輪物語』に出会って
ファンタジー沼に沈むことになる。





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