『光る君へ なんと30回目』先に書いちゃいます!
- カテゴリ:テレビ
- 2024/08/04 21:07:11
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夕べのオリンピックのショックと寝不足の日曜日。我が北海道日本ハムファイターズも逆転サヨナラ負け。モヤモヤのままの週明けになりそ。
では「光る君へ 第30回」の考察です。
- ・もうユースケ陰陽師は何ができても可。「寿命10年分」は最終回あたりで、「あれが無かったならー・・・。」という伏線回収となる?
- ・「親王様」は冷泉天皇の皇子。何代も前の天皇のはずだから、皇子もかなり高齢なのでは?
- ・「カササギ語り?」史実でも実在の「源氏物語」前の作品ってことか?しかも中身は偶然現はやりのジェンダーものだったってこと?
- ・和泉式部とのかいわの逸話は読んでないけど「源氏物語」の作中のネタになっているってことか。
- ・義母倫子だからってここまで天皇に直訴するか。道長との冷戦も続行中。道長の汚れ部分の引き受け役って感じ。
- ・各所での倫子との小競り合いはめんどいーー。将来不仲離婚の伏線ならしょうがないが・・・。
・伊周の呪詛も続行中。吉田羊退場で済まなかったんだ。干ばつ以上にまだ不幸がくるんだ。
・まひろ弟の仕事の「位記」って?これを道長の下で扱ってたのは史実?これも紫式部への伏線?
・4人の宴会シーンのBGMも失敗。凄い違和感。
・先週予告編の火事予想は大外れ。あの娘、大折檻・DVシーン無くて良かったね。
今度の予告編では、ロバートが御簾の奥に消えてくシーンか??
結局、先週、おおもの2名退場で、今週、和泉式部1名追加ってことかあー。
かな?
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京都の地下には、沖積層や洪積層の砂礫に大量の地下水が含まれています。
この地下水は「京都水盆」と呼ばれ、その水量は琵琶湖の水量に匹敵する211億トンとも言われています。
ですから、深い井戸は枯れないでしょう。
まひろの家の井戸が枯れたのは、多分浅かったからと思われます。
ただ平安時代から井戸を掘る技術はそれなりに発展していた様なので、内裏や土御門第のような公卿達の邸には深い井戸があって水が枯れにくかった可能性はあるかもしれません。
源倫子が一条天皇に直訴、というのはドラマオリジナルと思われます。
道長と倫子の冷戦は、伊周の呪詛の影響と考える方がドラマ的には妥当かな、と思っています。
将来の不仲離婚はありません。絶対。史実に反しますので、その予想は捨ててください。
というか、4年も呪詛するって…伊周も粘着質極まりない。効果はショボいですが。
弟の隆家が、呪詛の事は知らなくても呆れて付いて行けない、という空気感を出しているのも無理からぬことと思えますね。
まひろの弟藤原惟規が、内記として道長の命で位記を起草したのは史実。
それが内記の仕事です。
この時の位記は、女御の藤原尊子(道長の兄道兼の長女)が従四位上に叙されたものの筈。
惟規は後に六位蔵人に道長によって抜擢されますが、これは多分姉紫式部のおかげ。
ただし道長は、この抜擢が妥当だったかどうか悩んだ様です。惟規君、あまり蔵人として力を発揮しなかったそうで、姉の紫式部からも頼りない、と嘆かれたそうなので。
ドラマでどうなるかは分かりませんが。
久々にF4が集まって、多分土御門第で開かれていた宴会は羹次(あつものついで)と呼ばれる平安時代の饗宴です。
野菜や魚肉を熱く煮たお吸い物(鍋料理)を囲んで行われました。一緒に出された焼き鳥のようなものは雉肉です。
所持倹約中(一条帝の命令)ということで、見栄え重視の豪華絢爛な宴会(味は二の次)ではなく割と気さくで形式ばらない羹次にしたのでしょう。
ところで、ドラマでは一条天皇が「枕草子」を読んで定子を懐かしんでいましたが、実は一条天皇が「枕草子」を読んだ記録は残っていません。
「源氏物語」は確かに読んでいたそうなんですが。
間ぁ、内裏の女房達に大流行していたのは確からしいので、読んでいなかったとは言い切れませんけど。
1004年の旱魃は深刻なもので、一条天皇が桓武天皇以来の200年ぶりの雨乞いの祈祷を清涼殿で実施。
ドラマでは効果が無かった様になっていましたが、実際は微雨は降ったそうです。
ただ、旱魃の解消に至るものではなく、その後安倍晴明が五龍祭を奉仕。
五龍祭の日は空は曇り時々微雨、夜になって大雨になったと言います。
これが晴明の呪力によるものか、彼が天候の移ろいを読んで雨が降りそうな時に五龍祭を実施したのかは不明ですが、前者であれば正にファンタジー、後者であっても凄い観察者ですよね。
五龍祭で降った雨も、実は旱魃を完全解消出来るほどではなく(一応大雨にはなったそうなので一息くらいはつけたと思いますが)、朝廷は8月に(五龍祭は7月)太極殿で祈雨の法会が執り行われました。
その後雨は降って旱魃は解消した模様。
ちなみに安倍晴明は翌1005年9月26日に85歳で没します。
道長から貰った寿命10年が無かったら、五龍祭成功と同時に昇天だったのかも? とドラマ的に見えました。
寿命10年が最終回に向けての伏線になるかどうかは分かりません。
娘3人を天皇の后とし、息子を摂政・関白に就かせた道長が寿命にしがみつくかどうか、ドラマの道長だと今のところは想像し辛いです。勿論、今のところは…ですが。
冷泉天皇は一条天皇から見て3代前の天皇とはいえ、の父親円融帝の兄なので、その親王であれば高齢にはなりません。
和泉式部と恋人関係にあった二人の親王のうち、ドラマで関係しているのは冷泉の第4皇子敦道親王ですので1004年時点で23歳くらい。
「かささぎ語り」は恋愛や宮廷生活を描いた短編物語の一つで作者不詳です。
作者不詳なのでドラマではまひろが書いた、としたのでしょう。
ドラマ内でまひろが読んで聞かせていた話は、「とりかえばや物語」の様な感じでした。「とりかえばや物語」は男女の双子が入れ替わり、最終的に二人とも成功者になる、というトランスジェンダーな話です。
成立は平安後期なので、ドラマよりは後の話ですが、いつの時代にもトランスジェンダーな話はある、という事です。
まひろとあかねの会話がダイレクトに源氏物語に反映されているとは思いません。
むしろ和泉式部日記に書かれた事をアレンジした内容かと思われます。
敦道親王は和泉式部に執心しずぎて浮気を疑った事もある様ですし、
まひろの子供が子供らしくて癒される。
火事はダメだけど。
「海の~」の水季の子は痛々しいのと
優等生的で。。