Nicotto Town



ぽんにすべてを~SOMEBODY TO PON~

ビー!ビー!ビー!ケイコク!ケイコク!セイメイリョクガ
イチジルシクテイカシテイマス!

ぽん家一行はポンデスの圧倒的な力の前に為す術なく倒れ、
ポンデスの間には須秘瑠椪の電子音だけが空しく響いていた。


一方その頃、ぽん家敷地跡にはぽん家に所縁のある人々が集っていた。

「あなた!みんな!」

「加藤さん!ぽん太さん達が!」

「ウム!今こそ彼らの…いや、この大地のために祈る時!皆の祈りを
儂らがぽん太達の元まで届けるのぢゃ!」

「あなた…みんな…」

「今こそ本当の勇気を…!」

「儂らが待っとるんぢゃ!」

「無事に帰ってください!」

「この大地のためにも…!」

「立ち上がって!」

「私達も祈っています。」

「しっかりしろよ、ぽん太!」

「ぽん太さん…みなさん…」

「椪よ…我らの祈り…受け取り給え…‼」
跪いて祈りを捧げる者達を背に加藤ぽんは両腕を広げて天を仰いだ。


ぽん太は首の骨が砕けて倒れ伏し、命の灯が消えようとしていた。

「みんな…ごめんよ。σ( ̄∇ ̄;)じゃ勝てそうにない…でも一生懸命
頑張ったからきっと許してくれるよね…σ( ̄∇ ̄;)ももうすぐみんな
のところに…」

そう言ってゆっくり瞼を閉じようとしたその時、涙で歪んだ視界に
無残な姿で横たわったぽん美を捉えた。

「そ、そうだ…!何を諦めているんだ!σ( ̄∇ ̄;)の命は…、
みんなが…ぽん美が繋いでくれた命なんだぞ!み、みんな…
じいちゃん…σ( ̄∇、σ( ̄∇ ̄;)は…負けるわけには…、
いかないッ…!」

ぽん太は全ての力を振り絞って立ち上がった。だが生まれたての小鹿の
ように足がプルプル震えており、立つのもやっと。家族も全員息絶えた
絶体絶命のピンチの中、傷つき力尽きたぽみ平達の傍に母ポネと
クラーク・ポントの意思が舞い降りた。

「あなた!みんな!」

「俺達の力を受け取ってくれ!」

慈愛の雨がぽみ平達にやさしく降り注ぐ。

「う、うう…」

「いててて…」

「あれ?ここは…」

「確かタヒんだはずじゃ…」

「み、みんな!」

2人の優しさが生きる力を与え、ぽみ平達は息を吹き返した。

しかし息を吹き返しただけで瀕死の重傷を負ったままであり、
戦況が絶望的なままであることに変わりはない。そんなぽん美と
ぽん子Ⅱの傍に椪露寺蜜璃と志村ぽんの意思が舞い降りた。

「みんな!勇気を!」

「為せば成る!自分を信じるんぢゃ!」

癒しの風がぽん美達をやわらかく包み込む。

「こ、これは…?」

「ち、力だ…力が湧いてくる!」

2人の願いが癒しの力を与え、ぽん美達の傷と体力が全回復した。

さらにぽみ平とポンシロウの傍に椪出輪具と加藤ぽんの意思が
舞い降りた。

「精神を集中させろ!」

「必ず帰ってくるんぢゃぞ!」

生命の輝きがぽみ平達に目まぐるしく吸い込まれていく。

「あたたかいな…」

「ああ…すっげえ、あったけえ…」

2人の祈りが耐える力を与え、ぽみ平達の傷と体力が全回復した。

そして未だ瀕死の重傷を負ったままのぽん太の傍に先代ぽん家4人の
魂が降臨した。

「「「椪よ!光を与え給え!」」」

「我が孫よ…お前に秘められた邪な…(||´д`)o=3=3ゲフンゲフン
聖なる力をシュポンの魂に託すのだ!ポンデス!正体をみせるが
いい!」

一条の光がぽん太を眩く照らし出す。

「グオオォォッ!か、体が熱い!燃えてしまいそうだッ!」

4人の心が聖なる光を与え、ぽん太の傷と体力が全回復した。

4人は満足気に頷き、踵を返して天高く登って霧散した。

「ありがとう…じいちゃん。おじさん。おばさん。」

ぽん太は4人が昇天する様子を見つめて呟いた。そしてポンデスに
目を向け、懐からシュポンの魂を取り出して高く掲げた。

「偉大なる祖先シュポンよ!今こそ闇を振り払う力を与え給え!」

ぽん太が祈りを捧げるとシュポンの魂が光り輝き、ポンデスを覆う
黒い靄を吹き飛ばしていった。

「ガ…ギグ…ゲ…ゴゴ…」
苦しそうに嗚咽を漏らすポンデス。

光が収まった後にあったのは顔の大きさはそのままで大きな双眸が
あり、歯は全て牙状。体は肋骨がなくて背骨のみ。鎖骨は横一直線の
骨で腕の骨が付いているのみ。腰の骨も横一直線の骨で足の骨が付いて
いるのみという貧相な見た目だった。

「こ…こんなのがポンデスの正体だというのか?」
ぽん太は呆れそうになった。

「油断するでない!逆に戦闘力が増しておるぞい!」
そう言ってぽみ平がすぐに諫めた。

「分かったよ、親父。みんな!これが最後の戦いだ!いくぞ‼」

「「「「応‼」」」」

「9、1、3、ポン!椪身‼」

「椪然!ポンバイザー‼」

「ポーンクリスタルパゥワー!メーッイーックアーップ‼」

「椪着‼」

「結椪‼」

筆者のつぶやき:
グポンナスカのマザーコンピューターが伝送指令をキャッチする。
結椪システムが作動し、クポンメタルを超微粒子に分解・伝送する。
伝送されたクポンメタルはぽん太の体で結椪し、ポンテククリスタル
スーツが完成する。

「時空戦士!須秘瑠椪‼」

「宇宙刑事!舎利椪‼」

「美少女戦士!セーラーポーン‼」

「超光戦士!椪是理音‼」

「仮面雷打!椪座‼」

「人の心で悪を討つ‼」

「闇を穿つ光の刃‼」

「我らの想い、銀河の果てまで届け‼」

「時を駆ける希望の翼‼」

「超力具戦隊‼」

「「「「「スイハンジャー‼」」」」」

ドオォーーン‼
決めポーズを取る5人の背後で突然5色の爆発が不自然に起こった。

ぽん太「ビ、ビビった~。」

ぽみ平「フッ…決まった…」

「「「や、やっぱりしまらねー…‼」」」

様式美とはいえ、その反応はそれぞれだった…

「どういう訳か分かりませんが復活したようですね。だが、もう一度
全滅させればいいだけのことです。」

ポンデスは目を大きく開き、ぽみ平を一撃で屠った不可視の攻撃を
ぽん子Ⅱとポンシロウに放ったが、2人は跳躍でこれを躱した。

「なにい⁉」

「お前の技は既に見せてもらった‼」

「ぽん家の戦士に同じ技は2度も通じん‼」

「「くらえ!ポンデス‼」」

「廬山昇椪覇ーッ‼」

「ダイヤポンドダストーッ‼」

2人が放った攻撃が合わさって氷竜と化し、ポンデスに直撃した。

「うーん。丁度心地よい涼風ですね。」
しかしポンデスには全然効いている様子はなかった。

「ならばこれならどうぢゃ!ヨンダーウェーブ‼」

「椪翼天翔ーッ‼」

ぽみ平とぽん美が放った攻撃が合わさって風雷と化し、ポンデスに
直撃した。

「あー。肩こりが解れた気がします。」
これも効いていないようだ。

「椪馬流星拳ーッ‼」

続いてぽん太が無数の闘気弾を放つも、ポンデスは大口を開けて
食べてしまった。

「みんな!攻撃の手を緩めるでない!ライトニングポントーッ‼」

「オーロラエクスキューポン‼」

「廬山百椪覇ーッ‼」

「グレートポーン‼」

「椪魔降伏‼」

「やったか?」
ポンシロウが呟いた。

「やめろ、ポンシロウ!それはフラグだ‼」

5人が放った攻撃で凄まじい爆発が起きたが、爆風が治まった跡には
何食わぬ顔をして鎮座するポンデスの姿があった。

「だから言ったのに…」

「とっととタヒになさい。」
ぽん太の呟きをよそにポンデスは徐に腕を振り回した。

「い、いかん!皆伏せるんぢゃ‼」

5人が慌てて伏せると腰から上の高さの部屋全体が横にずれていき、
部屋ごと下に落ちて崩壊した。

すかさずポンデスは5人に向かって腕を振り上げた。危険を察知した5人
は脱兎の如く左右に散開した。

すると床が割れ、部屋が左右に分かれながら動き出した。

「これはちとまずいのぅ…」
勝てる未来が見えないぽみ平は深く嘆息するのであった。

つづく

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2024/08/01 18:40
ぽん家に所縁のある人々の温かい言葉…が
ぽん家の皆さんに届いたのね…
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2024/07/27 20:43
一応生き返ったようで安心しました。〇〇レンジャーなど5人で見得を切る場面を思い出しましたよ^^
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2024/07/26 20:02
そういえば「スイハンジャー」でしたね(´艸`*)
ぽん家の活躍を楽しみに続きお待ちしております。




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