戦え‼ぽん家 集え‼ぽん家
- カテゴリ:日記
- 2024/07/13 15:56:29
「ぬおっ!」
ぽん太は四方八方から降り注ぐ攻撃を辛うじて躱していた。
あいかわらずサーチアナポンザーはどれも本物を示している。
「一体どうなってんだ?全員本物だとでもいうのか?」
「ふわっはっは!やっと気づいたか!私達は5つ子だったのだ!」
「ゾーゼ!」
「ジンジー!」
「ソリノーザ!」
「パーケン!」
「ラガネウー!」
「「「「「我ら!ダイスキー5人衆‼」」」」」
組体操のような決めポーズが金の字にしか見えなかったぽん太は
どこかの国の非国民政治屋達を思い浮かべ、深く項垂れた。
(税金を払わない→国民の義務を果たさない→国民に非ず)
「そろそろ税金の納め時だな。我ら5人衆が織り成す至高の極技、
その名を錬率聖拳!受けるがいい!死示立提架‼」
5人は全方向から地面スレスレ、脚の高さ、腰の高さ、胸の高さ、
頭の高さという超低空飛行でぽん太に迫ってきた。
全方向から異なる高さで迫ってきているため、誰に照準を合わせても
どこかが死角になるため、1度に相手をするのは不可能である。
「くそっ!」
仕方なくぽん太はジャンプして上に逃げ、光線銃をぶっ放した。
「「「「「毛秒入陰‼」」」」」
5人は着弾する直前に雲隠れするかの如く姿を消した。
「「「「「命枠害染射‼ヘイヘイヘイヘーイ!」」」」」
着弾後に再び姿を現し、ぽん太に向けて超音波を放った。
「ぬわ~~っ‼」
超音波を食らったぽん太は真っ逆さまに落下した。
「一気に決めるぞ!錬率聖拳秘奥義!終止符鬼砕‼」
「怖心忍被結‼」
「脳是巣留氣那死‼」
「蝕無族闘衣翼‼」
「無想奪勢‼」
3人程犯罪紛いなことを口走っているような気がするが、5人の
攻撃がぽん太に迫ったその時、ぽみ平がぽん太をかっさらっていった。
「大丈夫か?ぽん太」
「お、親父!生きてたのか?」
「人を勝手に杀殳すでない!しかしダイスキー5人衆とはまた
やっかいな相手と戦っておるのぅ。」
「知ってるのか?」
「国政を預かっていることをいいことに増税と裏金を集めること
しか頭にない奴ぢゃ。」
「それってどこかの国の…」
「お前、ぽみ平か?ここで会ったが50年目!あの時は不覚を取ったが
今度こそ適切に処理してやるわ!錬率聖拳超奥義!輝久地空那死‼」
5人は散開し、正面と左右から1人ずつ、空中から2人が迫ってきた。
「「くっ!」」
ぽん太達はどう対応すべきか一瞬戸惑ってしまったが、その時
巨大な岩がゾーゼ達の傍に落ちてきた。
「だ、誰だ!こんなことをする奴は!」
「ポンシロウだ!」
「ポンシロウ!無事だったか!」
「何とか切り抜けたよ。」
「もうフラグを立てるんじゃないぞ。」
「…それは言わないでくれ…」
「四天王がしくじるとは誠に遺憾であるが、1人増えたところで
数的優位には変わらんわ!錬率聖拳究極奥義!聖輪伸巨飛‼」
ゾーゼ達はそれぞれの両脚を数珠繋ぎに掴んで輪になり、円盤のように
回転しながら突進した。ぽん太達は迎撃するも弾き返され、あえなく
薙ぎ払われた。
再度回転したゾーゼ達がぽん太達に迫ったその時、光の円盤が
ゾーゼ達にぶつかり、陣形が崩れた。
円盤が飛んできた方向を見るとそこにはぽん子Ⅱが佇んでいた。
「ぽん子Ⅱ!生きていたのか!てっきりもうダメかと…」
「かなりやばかったけどね。」
「く…1人ならまだしも2人もしくじるとは誠に遺憾である。だが、
これで終わりだ!錬率聖拳絶対奥義!非礼斧割‼」
ゾーゼの両肩にジンジーとソリノーザが乗り、ジンジーとソリノーザは
パーケンとラガネウーを抱え、パーケンとラガネウーは超巨大な斧の
柄を持った。
ゾーゼ達は力任せに斧を振り回してきた。ぽん太達は巧みに躱すも、
段々地面がえぐれていき、ぽん太が足を取られて蹴躓いてしまった。
ぽん太に斧が振り下ろされたその時、赤い光の玉がゾーゼ達に
ぶつかり、ゾーゼ達は吹っ飛んだ。
赤い光の玉は木の上に浮かび、ぽん美の姿となった。
「ぽん美!無事だったんだ!よかった…!よかった…!」
「な…!まさかファロバーマを倒したというのか?ありえん!」
「危うく三途の川を渡りかけたがな。きっちり片づけたぞ。」
「こ、こうなったら…みんな!丼艦力を異次元レベルまで解放しろ!
錬率聖拳最終極技!回山葬閃虚‼」
天高くジャンプしたゾーゼ達は空中で数珠繋ぎに手を繋いで輪になり、
回転しながらぽん太達に迫ってきた。輪の中はブラックホールに
なっており、吸い込まれれば一巻の終わりである。ぽん太達は
迎撃するも全てブラックホールに吸い込まれてしまった。
「くそっ!あれじゃ、突撃もできん!」
「落ち着け、ぽん太。あれは儂が何とかする。みんな!目を瞑って下を
向くんぢゃ!」
ぽん太達は目を瞑り、下を向いた。
「椪陽拳!」
ぽみ平は両掌を額に当て、凄まじく強く光り輝いた。
「ぬわ~~っ‼目、目が!目が~~‼」
ゾーゼ達は突然の光に思わず目を押さえたため、陣形が崩れた。
「みんな!今ぢゃ!」
「よおし!椪花円舞陣‼」
ポンシロウが放った光の鞭がパーケンを切り裂いた。
「天翔椪閃‼」
ぽん子Ⅱは一気に間合いを詰めて居合抜きを放ち、ソリノーザの
上半身と下半身が泣き別れた。
ぽん美は柄を逆手に持って剣を下に向け、柄をスライドさせて
カードの山を引き出し、そこから3枚のカードを引き抜いた。
カードには♠5と清楚な美少女、♠6と勇ましい出で立ちの犬、
♠9と人の良さそうな老人が描かれている。
剣の腹の溝に3枚のカードを通すと
『ラバーズ』
『ブレイバー』
『フレンドリー』
『ポンパンチ』
抑揚のない機械音が響くとカードの形の光が3つ現れてぽん美に
吸い込まれた。すると拳に炎が纏い、背中からマントの形の爆風が
噴出した。ぽん美は爆風による加速力を加えた強烈なパンチを
ジンジーに叩きこんだ。
「イバイバンキー!」
ジンジーは謎の断末魔を上げて吹っ飛んでいき、爆発四散した。
ぽん太は腰のバックルのようなものから1枚のカードを引き出した。
カードには龍の顔のようなものが描かれている。銃に付いている
デッキにカードをセットすると
『ファイルナルポント』
抑揚のない機械音が響き、赤い龍が雄叫びを上げて現れた。
「ふおおお~~…」
精神を集中させ、力を高めると足元に龍の顔のような模様が現れた。
「とうっ!」
ぽん太は天高くジャンプし、ぽん太の後ろに回った龍がぽん太に向けて
炎を吐いた。
ぽん太は炎による加速力を加えた強烈なキックをラガネウーに
叩きこみ、ラガネウーも爆発四散した。
「あとはゾーゼを残すのみ…アチッ!アチッ!アチチチッ!
火、火が!尻に火が点いた!」
ラガネウーを倒したはいいが、龍の炎を受けたぽん太の尻に火が
点いていた。
ぽん太は転がり回って何とか消火はできたが、お尻が焦げてしまった。
「くそう…尻が痛い…」
「ならばぽん美が治療してやろう。」
「そ、それってまさか…」
「さっきやっただろう。」
「い、いや、いらん!」
脂汗をかきながら後退るぽん太。
「遠慮することはないだろ」
黒い笑みを浮かべ、手をニギニギしながら迫るぽん美。
「おとなしくぽん美に治療させろ。」
「や、やめろ…く、くるな!」
い
や
あ
あ
ん
♡
□
「もうお婿にいけない~!」
ぽん太は女の子座りして両手で顔を覆ってさめざめと泣いた。
「よ、よくも弟達を!こうなったら最後の切り札で適切に処理して
くれるわ!ゾーゼマシン発進!」
ゾーゼの呼びかけに応え、アルマジロ型ロボ、ドリル戦車、
マイナスドライバーの軸のようなものが付いた戦車、カメ型ロボ、
カバ型ロボが現れた。
つづく
次回も楽しみにお待ちしております。
頑張れぽん家っヾ(*´∀`*)ノ
今度はロボット軍団・・・。乞うご期待ですか^^