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どんぐりやボタンとか


素敵な音楽たち (6)

さて、この「素敵な音楽たち」シリーズも第6回。
ジャズやクラシック、先日は、アンビエント的なFenneszを紹介したので、今回もまた別のジャンルから。

The Clash

名前くらいは聞いたことあるだろうか?
76年に結成したイギリスのパンクバンド。
よく、セックスピストルズ、ダムドと並べて、3大パンクバンドの一つと言われることが多い。
この3バンドが、後のロックに与えた影響はとても大きい。

特にピストルズとよく比較されるのがクラッシュなのだが、とてもざっくり言うと、ピストルズは「こんな腐った世の中、ぶっ壊してしまえ。」という感じの若者の衝動をむき出しにしたパンク。
そして、クラッシュは「こんな腐った世の中、」までは同じなのだが、その後がちょっと違う。
クラッシュは「こんな腐った世の中、音楽で変えてしまえ。」という姿勢だと思う。

おれはどちらも好きだし、それ以外にも良いパンクバンドというのは、とてもたくさんいるのだけど、やはり、ベストパンクバンドを決めるなら、悩んだ末に、The Clashを挙げると思う。


おれが初めて彼らのアルバムを買ったのは確か高校1年生。
その当時、アメリカの90年代パンクが流行っていたのだが、おれはもっと古いパンクの大元を聴いてみたくて、買ったのだ。
だけど、おれが想像していた「パンク」とは全然違った。
その時買ったアルバムは、"London Calling"というクラッシュの3rdアルバムだったのだが、いわゆる「パンク」の音とは全然違うのだ。
高校一年生のおれの思い描くパンクとは、攻撃的で社会や政治に中指を立てている音楽。という印象であった。
しかも、その"London Calling"のアルバムジャケットはギターを叩きつけてる写真(超絶カッコいいジャケ)だから、期待したんだよね。
でも、その時のケニー君には期待外れだったんだ。
そして、おれはそのアルバムを買ってすぐに聴かなくなる。

CDラックにしまわれたそのアルバムを次に聴くのは、確か、高校を卒業したくらいだっただろうか。

もうちょっと大きくなったおれは、もっと幅広い音楽を聴くようになっていた。
そして、久しぶりにその"London Calling"を聴いてみたら、これがめちゃくちゃカッコいい!
あれ?こんなにカッコ良かったっけ??ってびっくりした思い出がある。

それから、クラッシュのことをより詳しく知っていくのだが、彼らのアルバムも、1st, 2ndは、いわゆる、「パンクロック」という音だった。
"White Riot"という曲などは、今でもパンクロックの代表曲だ。
しかし、彼らがすごいのは、3rd アルバムで、一気にその音楽性を変えたのだ。
当時はまだ、黒人の音楽であったスカやレゲエ、ダブ、そして、ロックンロールやR&Bなどといった音楽をミックスしてしまったのだ。

彼らは、本当に自分達のやりたい音楽を「パンクロック」という枠を簡単に越えて、やってしまったんだよね。
それこそ、パンクじゃないだろうか。

彼らの音楽が人種や国も関係なく、ミックスしてしまっているように、彼らはレイシズム(差別主義)や、腐敗した政治、戦争に痛烈に反対し続けた。
歌詞にメッセージを込め、そして、ヴォーカルのジョー・ストラマーを中心に、「アンチ・レイシスト」や「アンチ・ナチ」といった社会運動を巻き起こしていった。
本当に音楽でイギリスを、世界を変えようとしていたんだ。


本当かどうか知らないけど、ジョー・ストラマーの逸話がある。
彼らのライブを観に来るのは、大概、金のない貧困層の若者たち。
ライブが終わった後、客の若者たちは、帰る金もなく、ホテルに泊まる金もないので、ライブハウスの前でいつまでもダラダラたむろしていた。
すると、ジョー・ストラマーは、お前ら何してんだ?と声をかけて、彼らに金がないことを知ると、全員、おれの泊まってるホテルに来い。と、みんなをホテルに泊めてしまったというのだ。


あと、もう一つ、こっちは本当に実話。(最初のもたぶん実話だけど。)

真島昌利が、ハイロウズ時代に、ロックフェスへ出た時のこと。
もうその当時はクラッシュは解散していたけど、ジョー・ストラマーは、彼のソロのバンドを組んでいて、それで同じロックフェスへ出演していた。
マーシーは、あの憧れのジョー・ストラマーに会えると、ヒロトと二人でワクワクしていたそうだ。
そして、演者しか入れないバーがあって、そこのベランダでジョー・ストラマーが一人で、酒を飲んでるのを発見する。
マーシーは、超ドキドキしながら、ヒロトに、「おれ、ちょっと声かけてくる。」と、勇気出して、ジョー・ストラマーのいるベランダに行ったらしい。
そして、目の前にいる憧れの伝説のパンクロッカーに、マーシーは、

「僕は、今、ロックバンドをやっています。それはガキの頃、クラッシュを聴いたからです。あなたのおかげなんです。ありがとうございます。」

と緊張しながら、それだけ伝えることができたらしい。

すると、ジョー・ストラマーは、とても優しい笑顔で、お父さんのようにマーシーの頭をポンポンしてくれて、

「こちらこそ、ありがとうな。」

と言ってくれたらしいの。

このストーリーは、とあるロック雑誌で、ジョー・ストラマーが亡くなった時に、マーシーがインタビューで答えていたんだよ。
そして、マーシーはこの話をしながら、泣いていたらしい。。


いやはや、おれはマーシーもジョー・ストラマーも、超好きだから、この話がめっちゃ好きなんだよね!


ちょっと、大好きなバンドだから、話が長くなったが、読んでくれて、ありがとう。
では、2つくらい、曲を紹介しよう。



The Bankrobber
https://www.youtube.com/watch?v=ttJBdr6eBuo

カッコ良すぎる。。
マジで、超カッケー。。。
なんで、こんなにカッコいいのだ?
意味がわからんほどカッケー。。。



POLICE ON MY BACK
https://www.youtube.com/watch?v=TNCwhnUIguw

こっちは、ジョーじゃなくて、ミック・ジョーンズがヴォーカルを取ってる曲。
ミックがヴォーカルの曲も結構あるんだけど、それもまたジョーとは違って、かっこいいんだよな〜。。(しみじみ)
んで、この歌詞!
当時のロンドンの貧乏なクソガキたちの気持ちを代弁してるんだろうな。。



ブルーハーツがさ、1stアルバムのパンクロックって曲で、

「僕 パンクロックが好きだ やさしいから好きなんだ」

って歌ってるんだけど、そうゆうことなんだよな。



あ〜あ!ジョー・ストラマー生き返って、またクラッシュやってくんねーかな〜!?
絶対ライブ観にいくのに!!




アバター
2024/07/02 10:06
べるさん、

そうなの〜〜!!!!
本当にカッコいい男って、こうゆう人なんだろうな〜。。
彼は本当に世界を変えようとしてたんだよな。
人種差別、貧困、階級、全て革命したかったんだよ。
でも、そのメッセージがさ、インターネットも無い時代にはるか日本の若者にまで届いていたんだから、すごいと思わない?
もう、超惚れちゃう〜!!!!!!
アバター
2024/07/02 08:58
ジョー・ストラマー、中身も外見もイケメンですね^^
アバター
2024/06/30 22:46
ルルルのルさん、

Rock The Casbah!!
カッコいいよね〜!!
アバター
2024/06/30 15:07
いいよね〜

これも好き

https://www.youtube.com/watch?v=RlJeOdbMQy0



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