重賞展望
- カテゴリ:日記
- 2024/06/17 19:56:11
【宝塚記念】例年は阪神内2200のレースやけど今年は京都外2200での開催。宝塚記念といえば後半6~7Fの超ロンスパ戦がデフォルトで過去10年中6年で前後半の3Fを比較すると前半の方が速いというJRAの中長距離GⅠとしては異質なレースで、後半の方が速い年もレースの上がりは35秒近くかかってるように上がりのかかる消耗戦のイメージが強い。それに対して京都外2200は基本的にはスローで流れての後半4F辺りからのスパートになりやすいコース。今年の登録馬を見ても逃げ馬不在でスロー濃厚。馬場次第ではあるけど後半4Fはかなり速い時計を求められそう。
ドウデュースはピッチ走法らしく仕掛けられてからの反応の早さとコーナーでの加速力が最大の武器。それが活きたのが有馬記念で、2番手のスターズオンアースが中盤ペースを落として馬群がギュッとなって差し馬が余分に外を回らされる中、この馬だけが鞍上の早めスパートも相まって直線入り口では馬群を抜き去って内に寄せてたからね。コーナーで加速出来ず大きく外を回す形になったジャスティンパレスとの差はイコールここで作った差。自力で加速できる馬やから京都がプラスになるようなタイプではなさそうやけどそもそもここではジャスティン以外と比較すると明らかに能力的に1枚上。パフォーマンスを落とすとすれば海外帰りの状態面(というか叩いて良くなるタイプか)、道悪くらいかな。そのジャスティンパレスはドウデュースとは逆で跳びが大きめでトップスピードに到達するのにやや時間がかかるタイプでコーナーリングも上手ではない馬。有馬でそういう能力が求められる質のレースになったのは不運と言うべきかルメールの策にハマったというべきかは判断が難しいけど武史騎手が下手に乗ったのは間違いない。京都に関しては春天でも快勝してるように下りで補助を受けられるから適性は高いしシンプルに大箱コースに替わるのもプラス。あとは位置取りでこの馬にとってペースが速すぎた秋天で後方になったのは仕方ないとして有馬で最後方まで下げたのは不可解。ドバイなんかはスローとはいえリバティやスターズより前に行けてたし、この距離でスローならルメール騎乗はスタートから意味なく下げたりはせんと思うけど。この2頭から下は一気にランクダウンする印象で大阪杯の勝ち時計も同日の2勝Cと比べて僅か0秒5速いだけと正直褒められたもんではない。勝ったベラジオオペラは京都記念ではプラダリア本命、大阪杯ではこっちを上位に取ったように血統的にも小回り中距離戦で立ち回りの上手さを活かしたいタイプ。ロードカナロア産駒やし距離的にも1800~2000ベストなのでは。まぁ、スロー濃厚なだけに前に行けること自体はメリットが大きそうやけど。2着のローシャムパークはエアグルーヴ牝系らしく跳びが大きめやし2000mの中距離戦で位置を取るのも無理やろうからってことであんまり評価せんかったけど向正面入り口辺りで一気にポジションを上げたことで弱点を補う好騎乗やった。そういう意味では大箱コースに替わることや距離延長はプラスに働くと思うけど同じような競馬になるであろう2強相手に勝つイメージは正直湧かへん。道悪でも勝ってるけど鬼って感じでもないしね。3着ルージュエヴァイユは外枠やったけど早めに内に寄せてロスなく立ち回れたのが大きかった。このレース上位2頭が4角で既に前やったから一見すると前有利なレースやけど6Fのロンスパ戦やったことを考えれば決して差しが届かん流れではなかったんよね。同コースのエリ女も内をロスなく立ち回っての好走やったから内枠でも引けばといったところかな。ただどっちもGⅠとしては低レベル戦。もう1段パフォーマンスを上げる必要はある。大阪杯組で京都適性が高いのはプラダリア。以前はあんまり長く脚を使える印象やなかったけど京都大賞典や京都記念はしっかり長く脚を使えてたように京都はかなり上手い。1つ気になるのは自身33秒台の上がりを使ったことは1度もないように決め手を問われると厳しいタイプで前述の京都の重賞2つも道悪やったり荒れ馬場やったりで速い脚は問われへんかった。今の高速馬場でスローで流れると京都が得意でもキレ負けする可能性が高い。少し渋るくらいで丁度良いのでは。春天もレベル的には低調で2着のブローザホーンはプラダリア以上に速い上がりへの実績が皆無で上がりのかかる消耗戦にでもならな今の高速京都ではキレ負け濃厚。前にでも行ければ良いけど流石にこの距離で位置を取るのは無理難題やろうしね。シュトルーヴェは足らんやろうしディープボンドやソールオリエンスも今の高速京都でスローやと出番があるとは思えへん。上がりのかかる消耗戦で一考といったところ。馬券的には泥んこ馬場にでもならん限りはある程度絞って組み立てるしかなさそう。
コーヘイクンにしか出来ないわよ