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青カビとベニコウジのマリアージュ

自然・ビーチ:キラキラ

もらったステキコーデ♪:26

マリアージュという言葉は、普通は 異種のモノが出会い相乗効果が良い結果を産み出す時に使う。


が、しかし 今回小林製薬のサプリメント製造工場においては、人の健康を損なう方向に働いてしまった。


国衛研が中心となり、小林製薬の中央研究所に保存されていた原料など3年分の29サンプルを解析  
   
 =問題の無かった製造ロットと、
  のんだ人に健康被害が出たとされる期間の7サンプルのロットをクロマトグラフィーで分析して比較


・結果
  問題の期間の7つの原料サンプルに、
  道の物質のどちらか一方または両方の未知の物質(化合物)2種類があった。

  特に、プペルル酸が確認されたサンプルでは、この二つの化合物の両方があった。

・この二つの化合物を分析
  この二つは 小林製薬が生産していた機能成分モナコリンK(抗菌作用がある)と類似した構造
  
 青カビの混入
  ↓
 青カビが、モナコリンK(ロバスタチン)の抗菌作用に対抗して、プベルル酸を作る
  +
 モナコリンKは 青カビと出会った結果、
  モナコリンKの基本骨格が2段階で変化(2種類の新化合物が発生)

現在、モナコリンKから2種類の化合物を生成する際限実験をおこない、健康被害への影響を動物実験などにより調べていく予定

小林製薬では、出荷前に、機能性成分の量が規格に合っているかは調べていたが、その他の成分については調べていなかった。
  
厚生労働省では、青カビだけでは生成しないが、紅麹菌と同じ製造環境にあると未知の化合物ができることが分かったので、同様の製品製造工程について規格基準を規定するなどの措置を講じる予定

◇ ◇
二つの文献からまとめました。
それらは どちらも 単独では情報に抜けがあるので、両者を突き合わせて相互補完させました。

やはり「青カビ」が原因か「紅麹」サプリメント事件に新たな知見。国立医薬品食品衛生研究所などの研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/49591bc229c52d908f43972cd82bc70a0775a23b
6/14(金) 10:20

機能性成分が青カビで変化 紅麹問題「未知の成分」、国の解析で判明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/67277b15747e7848010b545676abd2aec6a3b210
6/14(金) 8:30配信

(感想)
約40年以上、最初はカビに対する興味から、次は保存食を作る時の手間を極限まで省いたり、保存食品の保存期間の限界を確認するためのあれこれの観察実験のために、個人的にいろいろやってきた結果
 『赤系のカビとその他のカビが混じると 物質の形態が 常とは異なる変化をする』という経験則を得ていたことを思い出しました。

 もちろん意図的に カビの観察実験をやる時は
 密閉構造として冷蔵庫を活用し(笑)
 実験終了後は 庫内を徹底的に除菌しましたが

(実は。家庭事情により 冷蔵庫は 保存食用(小)と 日常食糧用(大)と2個持っている期間がかなりあったのですw
 なので 冷蔵庫に余裕がある時に 小さいほうの冷蔵庫を実験用にいろいろ使ってましたw)

逆に言うと、小林製薬は、アオカビの混入に気がつかなかったの? ベニコウジの培養庫内の様態変化を細やかに見ていなかったの? と言いたい。

 まあ 雇用体制・従業員の扱いにかなり問題があったのは
これまでの報道から確かだけど。

 要は 微生物を有効活用する食品・サプリ生産に必須な
細やかな観察と わずかな様態変化あれば即座に安全性の確認という 基礎の基本ともいえる事柄を 完全に無視していたということですね!!!

 昔から 「カビの生えたところ周りに いつもと違う状態変化が出た時は 必ずすべてを捨てろ!」といわれてきた 当たり前の経験則を守らないから こういうことになるんだ!!





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