Nicotto Town



戦え‼ぽん家 ぽみ平の決意と覚悟

全員の力を合わせてポントラフォールの破壊に成功したぽん太達は
周りを警戒しながら進んでいうるちに城門に辿り着いた。城門が
重厚で大きいため、どうやって開けるか悩んでいたが、

ゴゴゴゴゴ…

重低音を響かせながら扉がひとりでに開いた。

「入ってこい…ということぢゃろうな…この先、罠が待ち受けている
ぢゃろうが行くしかあるまい。」

扉を潜った先は真っ白い壁で赤い絨毯が敷かれており、所々に華美な
燭台が飾られていた。ぽみ平が先導して歩くこと暫し

「待っていたわよ。ぽみ平。」
大広間に出たところで待ち構えている者達がいた。

「その声…ドウム3兄弟か‼」

「3姉妹と言えや‼(╬ಠ益ಠ)ゴルァ!!」
野太い声に全員が目を向けた途端、
「ウゲェー…」

「改めて自己紹介するわね。ドウム3姉妹長女のマイアよ。」
ゴスロリ衣装にフリルの付いた日傘をさし、金髪の縦巻きドリル、
プリングルズのような太いカイゼル髭を生やしている。

「次女のナッシュよ。」
セーラー服に学生鞄、桃色の三つ編み、髭ダンスのような髭を
生やしている。

「3女のノルテガよ。」
メイド服に箒、緑色のツインテール、泥棒髭を生やしている。

さらに3人とも筋骨隆々で服がはちきれんばかりにパッツンパッツン
なのだ。そう、ドウム3兄弟は所謂オネェであった。

3人の容姿を見た途端、ぽん太達はゲンナリした。

「よりによって1番会いたくない奴らが出てきたのぅ…先に封印の
宝玉に辿り着いておきたかったんぢゃが…」

「その封印の宝玉って、これのこと?」
マイアが粉々になった玉を掲げた。

「バカな‼お前達では封印の宝玉に近づくことさえできんはず‼」

「私の可愛い下僕達に壊してもらったのよ~。さあ、お前達!出て
こいや~‼」

マイアの呼びかけに数人の人間が現れた。

「あれは調査員達?よかった生きていたんだ。」
ぽん子Ⅱは歓喜の声を上げた。

「待て!彼らの目を見るんぢゃ!白目が赤で瞳が白とは…おのれ~!
貴様ら!永久凌辱の魅了を使ったな‼」

永久凌辱の魅了:
人を意のままに操る魅了術の1つ。意識下に力を送り込む魅了と違い、
術者の力を遺伝子レベルで刻み込むため、術者を倒しても解けない
最高峰の魅了術である。
椪明書房刊『ああっ女神さま!』より

「じゃあ、あいつらを倒しても元に戻らないってこと?」

「そうぢゃ。」

「そ、そんな…」

「あなたは地球の平和を守る一族なんだから一般人に手を出せる
わけがないわよね~。さあ、お前達!やっておしまい‼」

調査員達は手に武器を持ち、ぽみ平達に迫ってきた。

「ど、どうしよう?」

「狼狽えるな。ぽん家に生まれし者は力を持ち続けるための責任を
背負わねばならん。その決意と覚悟を…」
ぽみ平は暫し悩んだようにも見えたが

「見せてやる。」

そう言って世紀末拳法兄弟の次男のようなフラフラした足取りで
調査員達に向かっていった。そして調査員達の攻撃をのらりくらり
躱して潜り抜け

「先斗有情椪迅拳(ぽんとうじょうぽんじんけん)」

刹那、

「ほわ~」

「ふえ~」

「へっへっへ~」

調査員達は恍惚の表情を浮かべ、ある者は膝があらぬ方向に曲がり、
ある者は首が360度曲がり、爆発して果てた。

「な…!てめぇ!地球の平和を守る一族のくせに一般人を手にかける
とはどういう了見だ!(メ゚皿゚)凸アアン?」

「貴様らを滅ぼすためには手段は選ばん!その罰は後でいくらでも
受けよう!ぢゃが、それは貴様らを根絶やしにしてからぢゃ‼」

「決意と覚悟ってそういうことか…」
ぽん子Ⅱは驚嘆した。

「ならば私達が直接手を下すまでよ。ナッシュ!ノルテガ!ぽみ平に
ジェットストリームチャージを仕掛けるわよ!」

「「はい!お姉さま‼」」

3人は縦1列に重なって並び、真正面から向かってきた。ぽみ平は
先頭のマイアの傘の振り回しをジャンプで躱し、ナッシュが身を
かがめたマイア越しに鞄で攻撃してきたが、マイアを踏み台にして
鞄を避けてナッシュに踵落としをお見舞いしたところでノルテガと
鉢合わせた。

「しもた!」

ノルテガが箒を振り下ろそうとしたその時、

ガクン!

ノルテガが突然失速した。

下を見ると調査員の一人が今のうちにと言わんばかりにノルテガの
足にしがみついていた。

「そ、そんなバカな!」

「す、すまん!ぬあああ!」
ぽみ平は両手の親指をノルテガのこめかみに突き入れた。

「先斗椪悔拳!708ある経絡秘孔の1つ、椪維を突いた。この指を
抜いてから3秒後にてめぇはタヒぬ。」

「そ…そんな…」

「その3秒間に自分の罪深さを思いしれ!」
ぽみ平は指を抜いた。

「う…うわあ!」
ノルテガは無様に遁走した。

「い…いや…あたしはまだタヒにたくない!タヒに…たわっ!」
ノルテガは真っ二つに割れてタヒんだ。

「よ、よくもノルテガを!こうなったら奥の手!」
ナッシュは服を脱いで下着1枚になった。

「ぱっふん♡いかが?純情男さん。」

ぽみ平はすかさず頭を下げた。

「ふっふっふっ。どう?あたしを見られないでしょう?
うりうりうり!」

そう言ってぽみ平ににじり寄り、鞄で攻撃しようとしたが、その腕は
ぽみ平に掴まれた。

「貴様に明日の光はな~い!」

「ゲェ‼」

ぽみ平は人差し指と中指をナッシュの眉間に突き刺した。
「先斗椪骨拳」

「な…なぜ?あたしが見れなくて頭を下げてたはずなのに…」

「気持ち悪くて見たくないから近づくまで待ってただけぢゃ‼」

「そ…そん…はう‼」
ナッシュは何かに引っ張られたかのように両腕を後ろに広げた。

「あおおえ」
ナッシュの顔がみるみる陥没していき

「へげえっ‼」
ナッシュは頭蓋骨と背骨、肋骨が後方に噴出してタヒんだ。

「ノルテガだけでなくナッシュまで…てめえはぜってえ杀殳す‼」
マイアは両掌を突き出した。

「う‼いてっ…‼ハ…ハラが…」
ぽみ平はお腹を押さえて蹲った。

「き、貴様…!何をした?」

「俺の力でてめえの腸を捻ってやったのよ。いてえだろ?だがな、
あの2人が受けた痛みはそんなもんじゃねえんだよ!」

バキッ!ゴキッ!ドコッ!

「タヒぬまで蹴とばしてやる!」
マイアはぽみ平の頭を蹴とばしまくった。

「わ、儂の頭はサッカーボールぢゃないぞ…」

マイアは両掌を突き出してほくそ笑んでいた。

そ、そうか‼あの手から力を…だからキックしか出来んのか。
な、ならば…

「さ、3+4は?」

「へ?」

「3+4だよ!分かんね~のか?バーカ!」

「え~と…3…4…5…6…」
マイアは脂汗をかきながら指を折って数え始めた。

「しめたっ!」
痛みが治まったぽみ平はマイアの腹にパンチをめり込ませた。マイアが
蹲ってる隙に追撃しようとしたがすぐに力を使われ、ぽみ平は再び腹を
押さえて蹲った。

「よくもやったな。お返ししてやる!16+27は⁉」

「43‼」

「‼」

「9-1は⁉」

「あわわわ…」
マイアが慌てて指で数を数えている隙に

バカッ!

ぽみ平は渾身の力を込めてマイアをぶっ飛ばした。
「先斗神拳奥義椪悔積歩拳‼」

「あぐあ!足が勝手に!」

「秘孔膝椪を突いた!貴様の足は意思と無関係に後ろに進む‼地獄まで
自分の足で歩いて行け‼」
マイアの後方は展望台で眼下は20m以上はある崖だった。

「うわあ‼あ…足をとめてくれ‼い、いやだ‼たすけてくれえ‼」
ムー〇ウォー〇のように歩き続けたマイアは足を踏み外し、展望台から
落下した。

「うわっ!うわああ!うわらパー‼」
マイアは落下しながら爆タヒした。

「やっと答えが言えたか…そう、答えはパーぢゃ。」
決着がついたぽみ平は踵を返すと調査員達に深々と土下座した。

つづく

アバター
2024/06/16 21:54
面白い展開だね 
オネイ兄弟が出で来るなんて...それに 計算問題 指で数えるなんて...
次はどんな面白い発想があるのかなぁ...

アバター
2024/06/15 19:49
ぽみ平さん一人でオネエ3兄弟をやっつけたの?強いね~。
クラークポンドさんからジェームスポンドに変わったのですね。 ジェームスポンドさん赤い帽子がお似合いです^^




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.