35年前
- カテゴリ:日記
- 2024/06/05 21:27:51
1989年
1月8日 昭和が終わり平成が始まる
6月4日 天安門事件
11月9日 ベルリンの壁が崩壊
その頃の私はといえば、
まだ地元に帰る前で、大学時代の延長のような1人暮らし。
パソコン通信を始めた頃で、殺風景な文字だけのやりとりの中で、
身の回りのことから世界の激動まで何でも話題になっていた。
(その町の小さなネットで、みんなオフ会で顔を合わせる仲間だった)
ソ連では1986年からペレストロイカが始まり、東西は融和に向かった。
中国では学者や学生を主体とした民主化運動が高まっていた。
その民主化運動が最高潮に達していた1989年、天安門事件が起きた。
パソコン通信の掲示板で、私たちに何ができるかと互いに考え、
まず大事なのは忘れないことだと書いた。だから覚えている。
ヨーロッパでは融和が進み、あの劇的なベルリンの壁崩壊の夜を迎えた。
世界は変わる。世界はきっといい方向に変わっていく。そう思っていた。
1989年。日本はバブル絶頂期(崩壊前夜)だった。
最初にやったのは小規模ないわゆる「草の根BBS」で、
その頃はまだ通信用ソフトも普及していなくて、
メンバーはPCをいじること自体が趣味みたいな人が多かったから、
オフ会についてきた奥さんに「みんな同じに見える」なんて言われたことも。
著作権法の理解なんてなかったから、ほとんど無法状態だったし、
今のSNSほどひどくはないものの、いろいろ問題も発生しましたが、
何となく解決して、牧歌的で、穏やかな交流だった気がします。
リアルとの区別もなくて、みんなオフ会で会っていたのは今との大きな違いですね。
90年代後半にニフティサーブに入り、一時だけ某フォーラムに参加して、
(その時の仲間が後にそのテーマで本を出したり、少しだけど残ったものがあります)
その後、いつの間にかインターネットに移行して…という感じです。
今はAIが人間の創作と区別のつかないものを産みだす時代になって、
かつてSFに描かれたことが現実になっています。
将来が明るいのか暗いのか、本当に分からなくなりました。
ミステリーも書かれていて、顔が見えない(性別も、相手が言う事が本当かどうかも、わからない)のは、なんて怖い事なんだろうと。そこがトリックとして使われていたのですね。
怖い面ばかり先に知ってしまって、ちょっと臆病になっていましたが、こうして皆さんと楽しく遊べているのがありがたいです(#^.^#)
平成が始まった頃なんて、だいぶ前のような気もしますが……35年で、今や素人でもスマホ一つで簡単に写真や動画を撮って、世界中に公開できて、翻訳もパパッとできて……すごい進化だと改めて思います。
でも、この頃はAI技術の発展がすごすぎて。
何が本物で何が偽者か、さっぱり分からない世界になりそうで怖いです。
昔は科学技術が発展すると明るい未来が待っている!という展望が大きかったのに、今は不安の方が大きい~…。