Nicotto Town



戦え‼ぽん家 ぽん吉 衝撃の告白

2人は先を進み、遂に禁断の間に辿り着いた。

「ここが禁断の間だ。行くぞ。」
ぽん美は禁断の間の扉を開き、中に入った。

中は金色の壁で天井にはステンドグラスの絵が嵌っており、中央に
祭壇のようなものが、その後ろには5体の神像があった。
あの神像…どこかで見たような…(‐”‐;)

「あの祭壇で封印を解くんだ。」
2人が祭壇に向かおうとしたその時、

「ここまでの案内ご苦労だったな。」

「だ、誰だ?」
驚いて振り向くとそこにはぽん吉がいた。

「ぽ、ぽん吉!どうしてここに?ま、まさか親父が?」
ぽん美は驚愕の表情を浮かべた。

「さあ、どうだろうな。」

「くそ~!」
ぽん美はぽん吉に襲いかかったが

「ポーンライトブラスター!」

「ぐわあ~!」

「ぽ、ぽん美~!」

ぽん吉はぽん美を一撃で吹き飛ばし、祭壇まで歩いて行った。

「く、くそ…」
ぽん美は何とか立ち上がり、ぽん吉に立ち向かおうとしていた。

タヒ界の蝶はあそこか…うまく避けてくれよ…
ぽん吉は両手の平から円盤のような形の闘気の塊を出した。
「お前如き、このぽん吉の敵ではないわ。タヒね!気椪斬!」
ぽん吉は2枚の円盤を投げた。

「くッ!」
ぽん美は真っすぐ飛んでくると思って横っ飛びで避けたが、2枚の
円盤は左右から弧を描くように飛んできたため円盤の正面に飛び出す
態勢になってしまった。

ま、まずい!避けられん!
飛退いた後であるためぽん美は体勢が整わず、再び飛んで避けることが
できなかった。

「な、ならば!」
ぽん美はマトリッ〇スばりに背中を後ろに逸らせて避けたが、
避け切れずに胸の装甲を抉り取られ、仰向けに倒れた。

ぽん美を攻撃した円盤はもう1つの円盤とぶつかって軌道が変わり、
1つは柱を壊し、もう1つはタヒ界の蝶を吹き飛ばした。

よしっ!これでもう大丈夫だ!
ぽん吉は心の中でガッツボーズを取った。

「ぽ、ぽん美~‼」
ぽん太は慌ててぽん美に近づいてぽん美を抱き寄せた。

「ううっ?こ、これはひどい…ぽん美の胸が抉られてペタンコに…」

「ヒンヌー言うなあ~‼(╬ಠ益ಠ)ゴルァ!!」
ぽん美は目をくわっと見開いて激怒した。

「ぽ、ぽん美!胸がペタンコになってタヒんだんじゃ…」

「違うわ!抉られたのは強化装甲だけで胸は無事だ!」

「よ、よかった~…」
ぽん太は胸を撫で下ろした。

「ぽん吉。禁断の間は破壊させんぞ!」
ぽん美は再度ぽん吉に襲いかかった。

「狼狽えるな!小娘!」
ぽん吉は一撃でぽん美を吹き飛ばした。

「本当の戦いはこれから始まるのだ。そしてぽん家宗主として
お前達に命じる。直ちにポンデス城に乗り込んでポンデスを倒せ‼
今こそポンデスを叩き潰す時が来たのだ‼」

「「ナ…ナンダッテー⁉」」

「ポ…ポンデスを倒せ…だと…?ぽん吉、どういうつもりだ?」

ぽん吉は祭壇の前で四つん這いになり、涙を流していた。
ぽん蔵、ぽん奈、ぽみ代…すまない…
つらい役目を与えた愚かな父を許してくれ…

「な…何を今更泣いている!お前はぽん家を壊滅に追い込んだ
裏切者だろが‼」
ぽん美は捲し立てた。

「狼狽えるなと言ったはずだ!例えタヒしてもぽん家の戦士‼
ポンデスなどに寝返る者が1人でもいると思うのか?」

「ど、どういうことだ?」

「私もぽん蔵達もぽん家の戦士だ。例えポンデスが永遠の命を
くれるからと言って禁断の間を破壊しに来る訳があるまい。」

「じゃ、じゃあ何でここまでして…」

「総てはこのためだ…‼」
ぽん吉はクリスタルのようなものを取り出し、高く掲げた。

「大いなる封印よ!数千年の時を超えた今またここに目覚める時が
やって来た!偉大なる始祖の魂によって解き放ちたまえ!」

ガコンッ!
祭壇が移動し、地下へと続く階段が現れた。

「「な、なにい~~?」」

「こ、これは一体?」

「これこそが禁断の間へ続く道だ。先を急ぐぞ。」

階段を降りると真っ白な空間に出た。そこには台座とさっきとは違う
5体の神像があった。
むうぅ~~。この神像もどこかで見たような…(‐”‐;)

「ここが本当の禁断の間だ。」
ぽん吉はクリスタルを高く掲げ、
「大いなる遺産よ。今こそその封印を解き放ちたまえ!」

クリスタルから放たれた光が神像に当たると神像の目が光り、
神像から声が聞こえてきた。
「遺産を求めしものよ。解呪の文を唱えよ。」

おお~!何かかっこいい展開!

「タッカラプト・ポッポルンガ・プピリット・パロ」
(。´・ω・)ん?どこかで聞いたような…(‐”‐;)

「第1の解呪の文、確かに聞き届けた。続いて第2の解呪の文を
唱えよ。」

「ウエウエシ・タシタヒダリミ・ギヒダリミ・ギビーエー」
( ,,`・ω・´)ンンン?

「第2の解呪の文、確かに聞き届けた。続いて第3の解呪の文を
唱えよ。」
「ユウテイミヤ・オウキムコウホリ・イユウジトリ・ヤマアキ・
ラペペペペペ・・・」

「第3の解呪の文、確かに聞き届けた。続いて第4の解呪の文を
唱えよ。」

「な…!第4の解呪の文だとぅ⁉そんなの聞いてないぞ!ま、まずい…
このままでは封印が解けん…」

「さあ、第4の解呪の文を唱えよ。」

「く…どうすれば…」
ぽん吉が焦る一方で

確かあの時、まだ唱えてなかったおまじないがあったよな。あれは
確か…
「トウキョウトタ・イトウクコ・マガタバン・ダイノガングダ・
イサンブ・ノホシ」
ぽん太は何気なしに呟いたつもりだったが、

「第4の解呪の文、確かに聞き届けた。解呪の儀式を執り行う。
守護神達をここへ。」

「ええ?」
ぽん太は目を大きく見開き、素っ頓狂な声を上げた。

「「ぽん太、それ、どこで覚えた?」」

「い、いや…何となく…」
い、言えない…夢の中で覚えたなんて…

「と、とにかく守護神を呼ぼう。ぽん家を守りし守護神よ。今こそ
我の前に顕現し給え!」

するとぽん美から霊気のようなものが現れ、人の姿となった。それは
上の部屋にあった5体の神像と同じ形だった。

「久しいな。ぽん吉よ。」

「ゼロイングよ。今こそ約束を果たす時が来た。あなたたちの力を
貸してくれ。」

「よかろう。」

天使のような巨大な翼を生やした神
「我が名はゼロイング。」

タヒ神のような禍々しい鎌を携えた神
「我が名はデサイズ。」

両手が竜の頭の神
「我が名はアルトロ。」

全身におびただしい武装を纏った神
「我が名はヘビムズ。」

二刀流であること以外特筆すべき点が見当たらない地味な神
「我が名はサンドック」

「我らの名において申し上げる。古代神よ、その姿を顕現させ給え!」
すると神像から霊気のようなものが現れ、人の姿となった。

トゲ付きの鉄球と赤い盾を携えた白い神
「我が名はガンガルフ。」

両肩に大きい筒を抱えた赤い神
「我が名はガンキャン。」

車輪の付いた台座に鎮座し、両肩に細長い筒を抱えた青い神
「我が名はガタック。」

銃のようなものと赤い盾を携えた量産型みたいな
「我が名はジムニー。」

大きい目玉だけの身体に小さい腕を生やし、額から前にまっすぐ伸びた
長い角を生やした見るからに頼りなさそうな
「我が名はボル。」

さっきのといい、あれは…あれはまさか…!

「古代神よ。今こそ大いなる遺産を解き放つ時が来た。我らに力を
貸し給え。」

「よかろう。試練を受けし者よ。そこの台座に立つのだ。」

「さあ、ぽん太。行くのだ。」

「あ、ああ…」
ツッコみどころ満載でもはやツッコむ気力がすっかり失せたぽん太は
深く項垂れながら台座の上に立った。

「行くぞ!」
守護神達と古代神達の声がハモり、全員が気合を込めるとぽん太は突然
黒い炎に包まれた。

「ぽ、ぽん太~~‼」

つづく

アバター
2024/06/02 18:35
まだまだ つづきそうですね…
展開楽しみにしています。
アバター
2024/05/31 20:01
ぽん太とぽん美ペア 久しぶりのような気がします。それでお店がぽん美ちゃんのお店番なのかな。
台東区駒形にバンダイの会社があるのか思わず検索しました。ありましたよ~!
次回を楽しみに^^




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