Nicotto Town


ぴのぴののなんでも日記


『光る君へ もう第20回目』寝る前考察します!


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  『アンチヒーロー』はすごい。それを見終わってから、字幕2回目観ての考察です。ファイターズ戦、負けの夜はつらいです。
 
 では「光る君へ 第20回」の考察します。

  • ・伏線だった淡路島でたーーっ!!しかし、出発前に越前に変更かあ。「下国」は失礼だ。
  • ・クビになったバカボン源国盛のその後がとても気になるなあー。

  • ・さて今回の大きな謎、一連の「呪詛」のカラクリの件
  • まず、呪詛は2つは犯人は別。高階は単独犯。
  • 推論1.黒幕は女院。このままでは極刑どころか、軽く済みそうなため、罪を更にのせるための自作自演。道長との阿吽の会話。
  • 推論2.黒幕はんにゃ。参議昇格のため空席が欲しいため。手下の女官の使った・・・。しかしその後バレて失脚してないなあ?
  • 推論3.ドラマを離れて、道長黒幕。叔父関白系統に引き戻し筆頭の伊周の追い落としのための仕掛け。

  • ・官報発表後、県知事の娘が公文書偽造して総理大臣に直訴!!また、前回、皇居で天皇にも会えた人だから。ありえるんだよね。来週はまた、総理と会いそうだし。
  • ・先週、従五位が先行して発表だから、すんなり越前でいいのに。逆に六位で淡路島は位過剰じゃん。
  • ・しかしながら、史実上は紫式部登場前だから、為時単独評価としての抜擢ならば、すごいこと。子の七光りではない。

  • ・遠流で「権師」「権守」の肩書き付きってどういうことか??どっちも当時重要地のいいとこじゃん。佐渡とか隠岐じゃないし。

  • ・安倍晴明シーンをあえて入れたのは、呪詛には関与していない逆証明。だが父同様、占いはさせているということ。

  • ・それにしても、ロバート最強。何職こなしてる?記録も残し、内閣官房長官も、警視総監もこなす。出来過ぎ。

  • ・ラストの定子ご乱心!自害か!と思ったら、髪切り--!これはこれで皇后の髪切りには意味がありそう・・・。
  • 何の意思表示か。

  • ・色ボケ花山院の大河登場は、あのシーンが最後?かっこわるーー。

・一条天皇はグングン、頭良くなってる。

 今回は、先やウラを読み込む要素が多く埋め込まれてて、槍一本事件から、ここまで話が広がりました。夜這いドロドロが無くて良かったかも。
 予告編、何本掛け持ちかわかんない「松下こうへい」。
もう2年間以上、びっしりどこかのドラマでぶち当たる・・・。事務所、仕事、がっつき過ぎ。
                     かな?
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2024/05/25 16:50
の様に感じられます。
隆家がいずれ道長の力になる、というのは後に起こる「刀伊の入寇」という事件で活躍するという分かり易い伏線。
伊周の場合は道長次第という曖昧な言い方。一応両者が後に和解する事を示しているのかもですが、少々はっきりしません。和解はしても協力関係になるわけではない筈ですし。

晴明が呪詛に関与していないかどうかは、分からないとしか言えません。
兼家の仮病の時の様に、何か策を売りつけた可能性は捨てきれません。売りつけた相手は勿論詮子。

ドラマの時点での藤原実資は、権中納言で右衛門督(えもんのかみ)かつ検非違使別当というマルチな活躍中です。小右記も既に書いていますし、本当に有能な人です。
流石、後に賢人右府の異名も貰うだけのことはあります。

定子の落飾は、ドラマのような劇的な状況でなされたものではない筈ですが、色々な問題を孕む行為です。
というか、髪を切った時の定子は実は懐妊中。
精神的に不安定になっての発作的なものだったのではないか、と個人的には思っていますが…早まったなぁ、というのが感想ですね。
落飾してしまったら、名目上は中宮であっても天皇の妻扱いしてもらえなくなるのに、と定子の迂闊な行為は残念至極。

一条天皇は名君として知られる天皇です。頭が良くなっている、ではなく、元々とても頭が良い人です。

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2024/05/25 16:30
内々で済ませた筈が一条天皇にまで伝わってしまったことで道長は焦り、一条天皇の激昂を止められなかった、というのがドラマの流れだと思います。

斉信は、花山院が射られ従者同士の乱闘で死者まで出た、という事実を報告しましたが呪詛に関しては全く無関係でしょう。
報告自体も、しないわけにはいかないでしょうし。
自分の妹の元へ通ってきた院が矢を射かけられ、乱闘で院の従者が死んだとなれば、たとえ院自身が事件を内密にしたい(出家の身で女の元へ通うのは非常に外聞が悪いので)意向だとしても、やはり報告義務はあるのではないか、と。
うまくすれば伊周・隆家を追い落として自分が上に上がれる、という下心は満載でしょうが。

平安時代、制度上は死刑は存在しましたが、嵯峨天皇の時代の「薬子の乱」での死刑執行以降は保元の乱で復活するまで死刑は行われませんでした。死刑を宣告できるのが天皇だけで、その天皇が代々死刑を忌避してきたんです。本気で祟りを怖れていた時代ですのでね。
つまり、遠流の刑が事実上の最高刑です。
太宰権帥(だざいのごんのそち)も出雲権守(いずものごんのかみ)も、従五位~従四位あたりの中級貴族が任命された場合は栄誉ですが、内大臣だった伊周、権中納言だった隆家の場合は十分に屈辱的な左遷です。赴任しても実権はないかもしれませんし。
伊周の様な当時の上級貴族にとって、京の都が世界の全てですから、大宰府や出雲は、京から遠く離れた未開の蛮地という認識です。実際の大宰府は、かなり栄えていた筈ですけどね。大陸との交易もありましたし。
現代で喩えるなら、大手企業の東京本社勤務のエリートが、いきなりアフリカのソマリアに赴任と言われたら多分ショックを受けるんじゃないかな、という感じ。

奇妙な歩き方をしていた、安倍晴明。あの動きは禹歩(うほ)という歩行法で行う反閇(へんばい)という呪法です。邪気祓いの一種で陰陽師の仕事の一つです。
今作の晴明は、呪法を駆使する陰陽師というより預言者的な立ち位置
特に太宰権帥(だざいのごんのそち)は、前例が菅原道真や源高明ですから。
道真は京に戻れず大宰府で没してますし、高明は一応許されて京に帰還したものの表舞台には戻れませんでした。前例を思えば、大宰府に行ってしまえば二度と浮かび上がれない、と伊周が悲観して死んでも行くものか、と駄々をこねるのもまぁ無理からぬ事でしょう。

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2024/05/25 15:44
集めたのだろう、とこの点では実資も伊周に同情的です。

ドラマでは伊周が祖父の高階成忠(ドラマの時点で出家していて道観を称してます)に命じて行わせたという大元帥法は、「外寇からの防衛」「敵国降伏」を祈願する真言密教の呪法で、天皇がいる宮中のみでおこなわれるべきものです。臣下には許されていません。
成忠は孫娘である定子が入内し中宮になったことで、中級貴族でありながら従二位に叙せられた人物で、分不相応な出世と他の貴族たちからかなりの反発を食らっていたと言います。
また楽才は優れていたものの、性格が普通ではなく気味が悪く恐ろしげだった、と評される人格も、嫉妬ややっかみを差し引くとしても少々問題があったのかもしれません。
要するに、あいつなら呪詛くらいやりかねない、と思われていたかも、ということです。
実際に呪詛があったのか、臣下には認められない大元帥法を行ったのか、確証といえるものは現在は残っていません。
そのため、道長による陰謀と主張する研究者と、道長は無関係と主張する研究者とで意見が分かれ結論は出ていません。今後明確な証拠となる資料が発見されない限り、結論が出る事は無いでしょう。
個人的には、道長は無関係だろうと思っています。
この時期の道長は、まだ娘の彰子は入内しておらず、後継者の頼通はまだ4歳というい幼さ。内覧右大臣になっているとはいえ、権力はまだ盤石には程遠い状況です。
道長と言う人物はかなり慎重だと思っていますので、自身がまだ不安定な時期に呪詛の捏造と言う危ない橋を渡るとは思えないんですよね。

ドラマでは、詮子の自作自演としか見えないですね、個人的には。
伊周らの罪が軽く済みそうな事が許せなかったからでしょう。道長から罰は軽くなりそうだ、と聞いた後の詮子の顔アップシーンは迫力でした。セリフは無いですが、絶対良からぬことを考えてるよ、この人、と思わせる演技は流石です。
倫子は詮子に自作自演に気づいたので、邸内で起きた事の始末は私にお任せください、と道長に進言したのでしょう。大事にならない様に内々で収める為に。
倫子の言い方で気付いた(あの姉上ならやりかねない、と思った顔に見えました)道長も同意し、そのまま大事にならずに済むと思ったところ、おそらく詮子の方が道長より策謀においては上を行ったのでしょう、呪詛の件は実資に伝わり、そこから帝へも伝わってしまいました。
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2024/05/25 14:59
史実の国盛は、道長の乳母の子で家司(けいし)だったらしいです。
そのため、道長から因果を含まれ越前守を辞任させられたとか…
しょのショックで病に伏してしまい、秋の除目で播磨国(大国の中でもトップクラス、越前よりランクは上)の国司に任命されるも病は癒えず、赴任できないまま没したとされています。
ただ、実資の小右記には播磨守に任命されたのは源時明という人で、時明が辞退したため改めて藤原信理が任命された、という顛末が記されているんですよね。

ここで鍵となるのは、除目の前に為時が従五位下に昇進していた事実。淡路守ならギリギリ正六位上でも可能だったので、除目以前のタイミングで為時を昇進させたのは、朝廷が最初から為時を越前守に抜擢するつもりだったからでは、という推論が一応成立します。
当時宋から商人が70人余渡来してきて越前に滞在中である事はドラマでも描かれている通り史実。また為時は、漢詩・漢文に優れた学者である事は当時既に知られていました。わざわざ知らせるまでもなく。
ただ十年散位だった為時をいきなり越前守に任命するのは目立ちすぎるので、いったん淡路守に任命しその後国替えをする、という段階を踏んだのではないか、というわけです。
これですと、国盛の悲劇は最初から存在しない事になり、亡くなったのも解任のショックではなく単なる病気、という事になりますので、播磨守任命の記録が無い事にも一応納得できなくもないです。
古事談も今昔物語も、ドラマの時代よりかなり後の時代に作られた説話集ですので、書かれている事が正しいとは限りません。
為時の散位から越前守への大出世、というインパクトのある事実から作られた作り話という可能性は否定できないんですよね。

女院呪詛に関しては、当時女院の詮子が体調を崩していたのは事実の様です。それが呪詛の所為だ、と噂になった事も事実。
伊周にとっては、色々と間が悪かったというか巡り合わせが悪かったというか、一言で言えば運が悪かったのでしょうね。
ドラマでは描かれませんでしたが、伊周が武器と武者を集めて謀反を企てている、という噂もあり、実際に検非違使が伊周の別邸(?)に踏み込んで集められていた武者を捕えたり(逃げ出した者は山狩りまでして追い詰めたみたい)武器を押収したりした、という記述が小右記にあります。
ただ当時の京の都は治安が乱れていていたので、自衛の為に
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2024/05/25 14:12
こんにちは^^

律令制において日本国は66カ国(島である壹岐・隠岐を加えても68カ国)あり、国力に応じて大国・上国・中国・下国に分類されていました。
国力は概ね米の生産高で決められていた様です。
淡路国は要するに淡路島ですから、稲作が出来る耕地面積が少なく生産量が少ないため下国とされた訳です。
ただ、国力は低いものの淡路は伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)の国生みで最初に生まれた土地であり(正確にはオノゴロ島の筈ですが?)、朝廷にとっては割と重要な国でもありました。
また、海産物が豊富なため御食国(みけつくに)として捕れた魚を朝廷に献上していました。これを贄(にえ)と言います。
ちなみに現在の淡路島には「淡路ごちそう館御食国」というレストランが存在します。かつて淡路が御食国と呼ばれていた事からのネーミングですね。
御食国は淡路以外にも若狭・志摩があり、若狭は生鮭、ワカメ、モズク、ワサビなどを、志摩は鮑やサザエを贄としていた様です。
ただしいずれの国も、国司としての旨味には乏しかったらしく人気はなかった模様。
現在だと、淡路島の玉ねぎは絶品なんですけどね。新玉ねぎは生で食べても甘くて美味しいです。

ところで、ドラマの為時は謙虚な人なので淡路守でも自分には過分だと思っていた様ですが、実際の為時は申文の時点で淡路守ではなく越前守を希望していたそうです。
希望した越前ではなく淡路の国司に任ぜられた失望から書いたと言われる「苦学寒夜」の漢詩。「古事談」「今昔物語」にも書かれている有名な逸話ですが、ドラマの為時が書いたとするにはあまりにも不自然と思っていたところ、まひろの独断による代筆というアレンジは正に神。視聴していて思わず膝を打っちゃいました。
しかも筆跡から道長がまひろが書いたものだと察するところとか…上手いとしか言えません。
この流れは、かつての二人の和歌と漢詩の遣り取りが無ければ成立しませんので、その時から構想していた訳ですよね。伏線と悟らせずに伏線を張る脚本家の妙技を見せてもらった気がします。

為時の異例の大抜擢の陰で泣いたのは、一旦は任命された越前守を解任された源国盛です。
実際の国盛がドラマの様に漢文が苦手で申文を代筆させたかどうかは不明ですが、代筆させていた人が多かったのは事実らしいので、ドラマの展開もありえなくはなかったかもしれません。




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