Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


ニューヨークってびっくり!(12j

アメリカ人、もしくは、ニューヨーカーと言っても、当然、日本と同じく、世代や生まれによってもいろんな違いがある。

大雑把に言えばね、団塊の世代と平成生まれは違うでしょ?
福岡生まれと東京生まれも違うし。

おれはパンデミック前まで、おじいちゃんニューヨーカーのところで働いてたの。
昨年、96歳で亡くなった。
かなり長生きだね。

そのおじいちゃんは白人で元海軍。
アメリカ海軍ってかなり怖いらしい。。
まあ、その人のスタジオで長いこと働いてた。

日本で言うところの「おじいちゃん」って、ちょっと可愛らしい印象もあるでしょ?
おじいちゃん特有の柔らかさや暖かさがあって、可愛げもあって。

ところが彼の場合は全然違う。
1日に1万回くらい'F@ck'と言う。
他にもここでは書けないようなとても悪い言ってはいけない言葉も言う。
ある時など、彼のスタジオに何人かの友人が集まって食事してると、彼は話が盛り上がって、Japがどうのこうの。って言ったの。
Japというのは、日本人の蔑称ですごく良くない言い方。
しかもアメリカ人の元軍人が言うと、本当の意味で言ってるからマジで日本人をdisrespectした言い方で良く無い。
彼は楽しくなっちゃって、すっかりその場におれがいることを忘れてるのね。
彼はそのことに気づかないで話し続けていたけど、他の人たちは血の気が引いたみたいな顔してたよ。
まあ、おれのことを言ってるわけではないし、彼の性格はよくわかってるから全然気にしなかったけど。

彼は腕が足みたいに太く、おじいちゃんになってからは足を悪くして車椅子でお腹もでっぷり太ってたけど、若い頃の写真見ると、ヘラクレスのような体だった。
武勇伝がたくさんあって、ケンカもよくしてたらしい。
いわゆる典型的な古いタイプのアメリカンタフガイ。

でも、良いところもけっこうあったんだよ。
どこか憎めないところもあったし。
本当に嫌なだけのやつだったら、あんなに長く働かなかったからね。


ある時、お昼ご飯におれは彼ともう一人のアメリカ人のアシスタントにそうめん作ってあげたの。
夏で暑かったし。
ほんと、シンプルにそうめんとつゆだけね。
薬味とか好きかどうかわからなかったし。
出来上がって、彼らに食べ方を教えてあげる。
このスープにディップして食べるんだよ。って。
んで、彼は一口食べて、うん、まあ、うまいよ。って言って、それから、「ケニー、冷蔵庫からピーナッツバター持ってきてくれる?」と言った。
持っていくと彼はなんと、スプーンで大盛りいっぱいのピーナッツバターをつゆに入れてかき混ぜて、それにそうめんつけて食べて、「こっちの方がベターだ!」って満足そうに言ったの。
超びっくり!
そうめんのつゆにピーナッツバター????

うーん、、もしかしたらゴマだれみたいになって意外と美味いのかも?と思って、おれも彼のつゆで一口食べてみた。。

マズい。。。。。。。

なんか、つゆのキレが無くなってぼやーっとした気持ち悪い味になってる。。
そうめんの良さを完全に殺してる。。(涙)


感覚って、本当に大きく違うんだな〜って思った。
まあ、もちろん彼の味覚だし、んで、とても古いジェネレーションの人だからっていうのもあると思うけどね。
ニューヨーカーはどちらかというと、今のジェネレーションはかなり日本の食べ物好きだし、感覚の理解も進んでるからね。

んで、彼は悪気があってやったわけではないので、おれはびっくりはしたけど別に嫌な気持ちとかにはならなかったのね。

ところがそれとは別の日、彼が作ったスパゲッティを来てた客に振る舞ったことがあったの。
まあ、別に普通に美味しいスパゲッティ。
んで、客の一人のおじさんが、一口食べた後にケチャップか何かの調味料をそのスパゲッティにかけたのよ。
そしたら、彼はそのおじさんには大激怒。

おい、お前、おれの作ったスパゲッティが気に入らねえのか?すでにパーフェクトな味になってるのに、何余計なもんかけてるんだ!?

ほぼマフィア。。。

おじさん、びっくりして、慌てて謝って言い訳してたし、みんなも必死で彼をなだめてた。

はは、そうゆう人なんです。


彼はおれには怒ることは無かったし、おれも彼には結構好き放題言いたいことは言ってた。
もちろん、本当の本音を言うのは難しい場合もあるけどね。
(アメリカ人、実は意外と本当の本音は言わない。)

ある時、彼のスタジオをちょっと片付けてたら、乱雑な棚の中から銃が出てきたの。

これ、本物?と、聞くと、うん、そうだよ。ってあっさり。
本物の銃始めて触っちゃったよ。。

んで、テキトーに棚に入れてあって銃口が人がいるスペースに向いてたから、あっちに向けてちゃんと片付けた。

なあ、銃なんていらねーんだよ。捨てちゃえよ。って言ったけど、まあ、彼は笑ってた。
きっと、そこに関しては彼と理解し合えるのがすごく難しい部分だと思うな。


まあ、彼は一つの例だけど、こんなふうにアメリカで育って更にジェネレーションが違う(彼は戦争経験者だからね)いうのは、本当に驚くほどいろんな部分で感覚が違うんだなと思ったの。

彼には古いアメリカ人特有の差別的な部分も確かにあったし、きっとまともに議論したら相入れない部分はたくさんあったと思う。
しかし、それでもなお、やはりどこか気が合うところがあったり、一緒に笑い合うことも出来た。

きっと人は、誰とだって仲良くなれる可能性が本来はあるんじゃないかな?
国や人種や宗教や主義を超えて。

それを狭めているのは、自分自身かも知れない。
もちろん、とてもとても難しい相手もたくさんいるんだけどね。
どこかの国のあの人とか、あっちの国のあの人とかさ。


一回、世界中の政治家のトップを一人づつ集めて、ドッヂボールや運動会でもしたら良いんだよ。
共産主義国もイスラム教もアメリカもぐちゃぐちゃに混ぜてテキトーに白組、赤組ににしてさ。
玉入れとか組体操とか綱引きとかするの。
んで、お昼ご飯は校庭にランチョンマット敷いて、みんな自分で作ってきたお弁当を交換し合うの。
ケンカしたら、おっかないおばちゃんの先生にゲンコツされて。
んで、また別に日はまた白組赤組ぐちゃぐちゃにして分けて。
それを10回くらい繰り返せばちょっとは仲良くなるんじゃない?



さて、今日もお散歩に行こうかな。
今日は地下鉄の駅に行けるか、チャレンジするのだー!
おれは超タフガイだから行けるのだー!

にゃあ。





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2024/05/07 11:40
せんちゃん、

そうなのね〜、チェックしてみます〜(^-^)
今日は久しぶりに本屋に行って、本買いました〜。
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2024/05/07 11:16
読みながらダニエル・フリードマンという作家の「もう年はとれない」ドント エバー、ゲット オールドかな。という小説の主人公を思い出しました。ものすごく口が悪くて乱暴な男性が主人公なの。いわゆる「年寄り」なんだけどタフで苦難に果敢に立ち向かっていくの。
シリーズものなんだけど、すごく面白いから機会があれば読んでみてね。
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2024/05/07 11:13
ルルルのルさん、

はい、戦争なんかやめて今すぐ運動会するべきです!
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2024/05/07 11:12
machatteさん、

はい、まあ、面白い人でしたよ(^-^)

う〜ん、京都の人とはそれほど知り合いいないけど、でも、たぶん、かなり違うかもです〜。
まあ、本音をあまり言わないという一点では共通してるかも知れないけど、その種類が違うというか、根本的なところからちょっと違う気がしますね、個人的には。
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2024/05/07 02:57
運動会いいですねぇ〜〜

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2024/05/07 01:04
超おもしろいおじいちゃんですねwwww
こわもてだけど、人と本音で魂で会話してる感じあってww

最近YouTubeで見たんですが、英語がわかるほど
アメリカ人はアメリカ人を演じてるだけで実は日本の京都人っぽい
京都の本音と建て前の差がすごい…みたいな性格ってYouTubeで言ってたんですがほんとですか?



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