オッペンハイマーを見てきましたその2
- カテゴリ:日記
- 2024/04/14 20:33:23
原爆投下地選定の時、スティムソンが
「京都はだめだ。新婚旅行で行ったが、文化的にとても価値がある都市で
素晴らしかった」と即却下するほど、当時の米国政府関係者も
京都の価値は分かっていたのかと再認識しました。
そもそも東京大空襲で民間人を大量虐殺したことについて倫理的にどうか
と批判されることを米国政府も恐れていたので、原爆投下についても賛成派しか
いないというわけではなかったようです。
さてどの層がこの映画を見て「日本人ざまあ。米国人にとって日本人の命は軽い
と認識したわ~」と言っていたのでしょう。
例のキャップ集団は映画を見終わった後、無言でした。
オッペンハイマーが人々に原爆投下の功績を称えられるシーンでは、終始耳障りな
不協和音が大音量で流れ続け、称賛されてるようには思えませんでした。
ストローズが、オッペンハイマーに、広島・長崎に罪悪感があったか?
トリティ計画を成功させたという名誉が欲しかったくせに水爆実験に
反対するのかこの偽善者め!」と鬼の形相で罵倒するシーンが印象深かったです。
このストローズ役がロバート・ダウニーJr. というのがまた何とも。
ロバート・ダウニ―Jr. はアジア人が嫌いだそうです。
アインシュタインの立場もわかりました。アインシュタインは量子物理学に
ついて来れない時代遅れの物理学者ということで、マンハッタン計画には関われ
なかったようです。
映画「オッペンハイマー」を日本人を嘲笑う映画だ、ざまあみろと言う人は
おそらく映画を見ずに、日本ざまあみろと思い込みで言っているのだと思います。
逆に白人憎しと言う人も、おかしなナショナリズムに浸っているだけで
映画を全く見ていないと思います。
オッペンハイマーが晩年改心して日本人に謝罪したということはありません。
そしてアインシュタインはほぼ蚊帳の外で、アメリカに価値を感じていなかった
というのはわかりました。
アインシュタインがオッペンハイマーに、称賛を受けても未来に人々から
罰せられるだろうと忠告していたのが印象的でした。
結論をいうと、右でも左でもなく、オッペンハイマーの過ちを描く
ドキュメンタリーで誰の事も称賛していません。
是非見て欲しいとも見ない方がいいとも言えない感じです。
注意点は、かなりのポルノシーンが入るので、気まずい相手とは見ない方が
いいです。
隣のキャップお父さんは寝てました。
ストーリー展開と音響技術はゴジラ-1.0の方が優れていました。
今年のアカデミー賞は山崎監督と宮崎駿監督が賞を受賞したあたりから
荒れ始め、いつの間にか日本人が恥をかかされた話にネット掲示板が誘導して
ましたがあれは何だったんでしょうね~
そういうところですよ、アジア人が馬鹿にされるのは。
すぐ互いの足を引っ張ろうとする。
大谷選手をやっかんで誹謗中傷するような不幸な人たちが嘘の喧伝を
していたのかもしれません。
見終わった後はコーラの飲み過ぎですっかり冷えてしまいました。
責任を擦り付けてました。
人格的に問題がある人物でしたが、原爆に許可を出した人間も
いたことが事実です。
どちらかというと広島・長崎の惨状に罪の意識に
怯えてるという印象です。
アメリカの右派からは批判されそうです。
広島長崎原爆、というキーワードでのみ
あれこれ判断して先走って被害妄想に走る一部の人たちが
いますからねぇ。まあ人のことはともかく、見もしないで判断するのは
危険ですよねー。自分で見て判断するのって大事ーヽ(^o^)丿